特徴/HP Pavilion h9-1190jp(Phoenix)レビュー
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h9-1190jpの後継モデルとしてh9-1290jpが登場しています。h9-1190jpとh9-1290jpの主な違いは、搭載しているCPUであり、筐体のデザイン等はほぼ同じなので、h9-1190jpのレビューが参考になると思います。
Pavilion h9-1190jp(Phoenix)は、水冷システムを搭載することで高いパフォーマンスを発揮する、ゲーマー向けの高性能マシンです。
h9シリーズは、2012年春モデルより登場した新しいモデルです。従来からあるh8モデルの上位にランクされ、HP個人向けデスクトップとしては最上位に位置づけられます。h9シリーズには、h9-1170jpとh9-1190jpの2つのモデルが存在します。大きな違いは搭載できるCPUです。1170jpにはAMD次世代プロセッサー"リアル8コア"FXシリーズを、1190jpにはインテルのSandy Brdige-Eテクノロジーを採用したハイエンドプロセッサを搭載しています。
h9 シリーズ |
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機種名 | h9-1170jp | h9-1190jp |
CPU | AMD FX-81200/8150 | Core i7 |
筐体 | ミニタワー | ミニタワー |
詳細 | 詳細ページ | 詳細ページ |
h9-1190jpでは、高パフォーマンスを実現するため、メンテナンスフリーの水冷クーラーを標準で搭載。水冷式の冷却性能は空冷式と比較して、長期にわたり安定したパフォーマンスを発揮します。ただ、水冷なのでファンはないのかと思ったのですが、ファンは存在するのですね。なので電源をオンしていると、ブーンというファンの動作音が少しします。静かな環境ではちょっと気になるかもしれません。
h8シリーズは、直線を基調としたスタイリッシュなデザインを採用。
前面部は、他のPavilionデスクトップシリーズと同様、ピアノブラックを基調とした、光沢加工処理されたデザインを採用。非常につややかで、高級感を演出しています。しっとりとした印象のため、置き場所に困りません。ただし、埃や汚れが目立ちやすいので、気になる人はこまめに拭き取る必要があります。
すごくメリハリがあり、洗練された感じがとってもいいです。シャープな印象を与えますね。
上面部の前の方に、イヤホン端子、マイク端子、USB 3.0端子×2が配置されています。
また、上面部は少し真ん中がくぼんだ湾曲設計になっているため、ミュージックプレーヤーや携帯電話などを置いておくことができます。
こんな風にiPhoneを置いておくことができます。USB端子があるので充電することも可能。このあたりは実用性を重視したつくりになっています。
h9-1190jpを前から見たところ。一番上には光学ドライブを搭載するためのラックが2つ配置されています。
その下にあるカバーを下にずらすと、カードリーダーとUSB 2.0端子×4が姿を現します。
背面部。中段には拡張用スロットが4つ配置されています。
その下には、イヤホン、マイク、スピーカーなどの各種音声入出力端子が配置されています。
さらにその下には、USB 3.0ポート×2、USB 2.0ポート×4、Ethenetポート、光オーディオ出力端子が配置されています。Ethenetポートはギガビット対応なので、自宅にギガビット環境を構築している場合、高速なデータ送信を実行することができます。また、このh9-1190jpでは、USB端子が、前面部に4つ、上面部に2つ、背面部に4つの計10個搭載されていることになります。これだけの数があれば、USB接続時に困ることはないでしょうね。特に接続しやすい前面部と上面部に多くのUSB端子が配置されているのはうれしいです。
h9-1190jpは、ミニタワーシャーシを採用しているため、拡張性は十分です。メモリスロット×4、5.25インチベイ×2、3.5インチベイ×3、 PCI Express x16を2スロット、PCI Express x1を2スロット、 PCI Express x1 Mini Card を1 スロットを装備しているため、購入後に拡張する必要が生じても安心です。筐体内部にはネジを外すだけで簡単にアクセスできます。
前面部の中央および下部には、レッド・イルミネーション・バーが配置されており、電源をオンすると赤く点灯します。
黒地に赤なのですごく映えますね。
あと右側面部の下の部分は、筐体内部が見えるようになっているのですが、そこからファンの部分が赤く光っているのが見えます。
カバーを外してみるとこんな感じ。なにやら妖しげですね。さすがゲーミングマシン。遊び心が満載です。
セットとして見るとこんな感じ。
標準で同梱される専用のプレミアムLEDキーボード(USB接続)はバックライト付き。暗い環境でも快適なキー操作が可能です。また浮き石型のキーを採用しているので、誤って隣のキーを打ってしまう可能性が低くなりミスが減ります。キーストロークもちょうどいい感じです。
前面部の中央右には世界PCシェアNo1であることを示すシールが貼り付けられています。さらに、その下には東京の昭島工場で生産されたことを示すシールが貼り付けられています。
HPの新たなブランド名「PHENIX」が誇らしげに印字されています。またh9-1190jpには、優れたサウンドを実現するbeatsaudio機能が搭載されています。ゲームを堪能したいのならサウンドも重要ですからね。高品質なサウンドを再生可能なbeatsaudio機能は必須でしょう。
さまざまなカスタマイズが可能なので、自分好みのサウンドに仕上げることができます。
h9-1190jpは、SandyBridge Eテクノロジーを採用した最新のインテル Core i7プロセッサを搭載可能。動画編集やRAW現像など負荷の高いマルチタスク操作において、非常に高いパフォーマンスを発揮します。また、水冷CPUクーラーを採用しているので、連続する高負荷状態でも安定した駆動を実現しています。
Core i7-3960Xプロセッサエクストリームエディション、Core i7-3930K、Core i7-3820プロセッサの中から選択できます。
Core i7-3960Xプロセッサエクストリームエディション、Core i7-3930K、Core i7-3820プロセッサの中から選択できます。
プロセッサ |
コア数 |
ベース周波数 |
3次キャッシュ |
Core i7-3960X エクストリームエディション |
6 |
3.9GHz |
15MB |
Core i7-3930K |
6 |
3.2GHz |
15MB |
Core i7-3820 |
4 |
3.6GHz |
10MB |
h9-1190の性能をチェックするためにWindowsエクスペリエンスインデックスの値(最高得点は7.9)を確認してみました。チェックしたh9-1170の構成は次のとおり。
さすが、HPのハイエンドデスクトップだけあって、すべての項目で非常に高いスコアを記録しているのがわかります。ゲーミングマシンと銘打っているだけあって、グラフィック性能も秀逸です。
さすが、HPのハイエンドデスクトップだけあって、すべての項目で非常に高いスコアを記録しているのがわかります。ゲーミングマシンと銘打っているだけあって、グラフィック性能も秀逸です。
タスクマネージャでCPUの動作を確認してみました。CPU使用率は常に低く、ハイパースレッディングにより、6つのコアが12個のコアとして機能しているのがわかります。
ベンチマークCrystalMark 2004R3を実行した結果です。すべての項目でハイスコアを記録しています。
バイオハザードのベンチマークテストも実行してみました。結果は最高ランクであるS。すべてのシーンで非常に快適に動作します。実際の描写もすごく精細で、動きも滑らか。これならゲームの世界に没頭できそうです。
あとh9-1190jpでは、メーカー保証の対象外となりますが、オーバークロックを実行することが可能な仕様になっています。なので、PCに精通していれば、h9-1190jpをより高いパフォーマンスで稼働させることが可能です。オーバークロックを実行するには、BIOSの設定を変更するか、Intel Extreme Tuning Utilityなどのツールを使用します。
こちらはIntel Extreme Tuning Utility。
BIOSの設定を変更してオーバークロックを実行する手順を示します。まず、PC起動時にF10キーを押してBIOS設定画面を立ち上げます。次に[電源]メニューの[オーバークロック]を選択します。
[オーバークロック]を[有効]に変更します。
すると、プロセッサのVoltage(電圧)、Core Ratio Limit(コア倍率)を変更できます。設定が完了したら、F10キーを押し、[ファイル]メニューから[変更を保存して終了]を選択し、[はい]を押して再起動します。
このh9-1190jpは、妥協のない高パフォーマンスマシンを手に入れたいという方におすすめのデスクトップです。拡張性に優れており、さまざまなオプションも用意されているので、自分の望む構成にカスタマイズすることができます。またゲーミングマシンらしく、さまざまなイルミネーションが配置されているのも楽しいですね。