HP OMEN 15-5000/5100レビュー
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OMEN 15-5000/5100は15インチ液晶を搭載したゲーミングノート。高い描写力を必要とするゲームを堪能できるよう、高性能なパーツを組み込むと同時、デザインにもこだわっており、ゲーミングノートしては圧倒的な薄さを実現しています。
OMENとは、日本語で「前兆、良い兆候」を指す言葉。日本では、昔流行した映画のイメージが強すぎですが、いい意味で使われる言葉なんですね。
初代モデルがOMEN15-5000(2015年春モデル)、OMEN 15-5100はその後継モデル(2015年夏モデル)です。デザイン/ボディは同じです。スペックの違いについては、「高い基本性能」を参照してください。
目次
1)薄くてスタイリッシュなボディ
まず外見を見ると、非常に薄いのがわかります。最薄部は15.5mmしかありません。他社ゲーミングノートと比べて圧倒的に薄いです。
このOMEN15は、ゲーミングマシンに求められる高性能に加え、薄型ボディを実現するために開発されました。そのためには、排熱・熱暴走といった問題をクリアする必要があります。
製品のコンセプトは、ゲーム性能+スリムなボディ+美しいデザイン。これを実現するため、適切なモジュール設計と排熱設計に力を入れています。この結果、薄型ながら、安定した状態で快適なゲーミング環境を楽しむことが可能です。
サイド部分は斜めにカットされており、無駄な部分を究極までそぎ落としたデザインになっています。大げさにいえば、台形みたいな形になっており、15インチノートながら設置部分は14インチノート並みに抑えています。
この薄さなら片手でらくらく持ててしまいます。
重量は約2.15kg。ゲーミングノートとしては圧倒的な軽さ。これなら外に持ち出してゲームを楽しもうという気になりますね。
重量は約2.15kg。ゲーミングノートとしては圧倒的な軽さ。これなら外に持ち出してゲームを楽しもうという気になりますね。
ボディもそれほど大きくなく、コンパクトに収まっているのがわかります。
横から見たところ。この角度からみたら、これがゲーミングノートには見えないですね。非常にスタイリッシュで美しいデザインだと思います。
天板には、アクセントとして、三角形のドットが並んだテクスチャ・パターンを採用。なかなかおもしろいデザインです。
HPのロゴはアルミ削りだしデザインです。
天板部分のデザインは美しいのですが、表面に指紋や汚れがつきやすいので、気になる人はこまめに拭き取る必要があります。クリーニングクロスが同梱されているので、それで拭き取ればいいでしょう。
全体的に、レーシングカーからインスピレーションを受けたデザインを採用。特徴的なのはヒンジ部分。レーシングカーのマフラーのような焼き付きを表現しています。この下の部分は排気孔になっているため、こうしたデザインを採用しています。
キーボードおよびキーボード周囲も天板と同じブラックで統一されており、一体感があります。
キーボードの左右にはスピーカーを配置。
ゲームではサウンドも重要ですからね。beatsaudioに対応しているので、高音質なサウンドを楽しめます。イコライザーを使って、自分好みのサウンドにアレンジすることも可能。
2)イルミネーションが点灯
ゲーミングノートらしく、至る所にバックライトが配置されており、怪しく点灯します。
カラーリングをカスタマイズできるのは、ゲームキー、WASD、キーボード左、中央、右、電源ボタン、スピーカーの7箇所。
カスタマイズするには、デスクトップに表示されている「HP OMEN Cntorol」ショートカットをクリックします。
「照明」タブをクリックすれば、カスタマイズ画面が表示されます。
細かい色調整が可能です。
なおOMEN 15-5100では、バックライトキーボードの色の割り当てをもっと直感的に実行できるようになっています。
パームレスト部分左右に配置されているスピーカー部分は音に合わせてライトが動くアニメーション仕様になっています。
パーツごとに異なるカラーリングに設定すると、上の写真のようになります。
背面部にある排気孔も赤く輝きます。ただし、この部分はカラーのカスタマイズができません。
ゲームしている本人からは見えませんが、こういう遊び心好きだな~
暗い所に置くとこんな感じ。本当に、レーシングカーの排気孔みたいですね。
3)高い基本性能
OMEN 15-5000/5100の主なスペックの違いは次のとおり。
機種名 | OMEN 15-5000 | OMEN 15-5100 |
OS | Windows 8.1 Update 64ビット | |
液晶 | 15.6インチ液晶 光沢タイプIPSパネル 1920×1080ドット タッチディスプレイ |
|
CPU | 第4世代Core i7-4710HQ | 第4世代Core i7-4720HQ |
メモリ | 8/16GB | |
ストレージ | 256GB M.2 SSD | 512GB M.2 SSD |
光学ドライブ | なし | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 860M (4GB GDDR5) |
NVIDIA GeForce GTX 960M (4GB GDDR5) |
無線LAN | IEEE80.2. a/b/g/n/ac + Bluetooth | |
外部ディスプレイ出力 | Mini DisplayPort(3840×2160 @60Hz対応)、HDMI(4096×2304 @24Hz対応) | |
インタフェース | カードスロット、USB 3.0×4(電力オフ時も給電可能) | |
バッテリ駆動時間 | 約4時間30分 | |
寸法 | 383×251×15.5-19.9(最厚部、ゴム足含まず)、22.6mm(最厚部、ゴム足含む) | |
重量 | 約2.15kg | |
その他 | USB-LAN変換アダプタ同梱 | |
価格 (税抜) |
189,800円~ | 199,800円~ |
OMEN15-5100の改良点 | - | ・プログラマブルキーのマクロ割り当てが可能に ・バックライトキーボードの色の割り当てを直感的に行える |
CPUは、クアッドコアのインテルCore i7-4710HQプロセッサー(5000)/Core i7-4720HQ(5100)を搭載。メモリは8GB搭載モデルと16GB搭載モデルが選択できます。
薄型ボディながら、グラフィックは高性能なNvidia GeForce GTX860M(5000)/Geforce GTX960M(5100)グラフィックスを搭載しています。4GB GDDR5ビデオメモリを採用。
5000では、GTX860Mを搭載していましたが、5100では、よりハイパフォーマンスなグラフィック(GTX970M)を搭載しています。
ストレージには、HDDよりも高速なSSDを搭載。速さに加え、熱が発生しにくい、壊れにくいという特性もありOMENに採用されています。
また従来ののSATA SSDではなく、最新のPC Express接続のM.2インタフェースのSSDを採用。SATA SSDに比べて約2倍の速度を実現しています。現時点で、M.2インタフェースのSSDを搭載しているゲーミングマシンはないので、速さにこだわる人にとっては魅力でしょうね。
無線は、最新規格であるIEEE 802.11acにも対応。高速でのネット接続を実現します。
薄型ボディながら、グラフィックは高性能なNvidia GeForce GTX860M(5000)/Geforce GTX960M(5100)グラフィックスを搭載しています。4GB GDDR5ビデオメモリを採用。
5000では、GTX860Mを搭載していましたが、5100では、よりハイパフォーマンスなグラフィック(GTX970M)を搭載しています。
ストレージには、HDDよりも高速なSSDを搭載。速さに加え、熱が発生しにくい、壊れにくいという特性もありOMENに採用されています。
また従来ののSATA SSDではなく、最新のPC Express接続のM.2インタフェースのSSDを採用。SATA SSDに比べて約2倍の速度を実現しています。現時点で、M.2インタフェースのSSDを搭載しているゲーミングマシンはないので、速さにこだわる人にとっては魅力でしょうね。
無線は、最新規格であるIEEE 802.11acにも対応。高速でのネット接続を実現します。
またLAN端子は搭載されていませんが、USB-LAN変換アダプタが同梱されているので、無線環境が構築されていない場合でもネット接続が可能です。
OMEN
15には、ゲームを快適に楽しむためのツールとしてOMEN Controlに加えてPerformance Advisorが用意されています。
【OMEN Control】
・動きの激しいゲームに対応→ショートカットをプログラムボタンに割り当て/Windowsキーやタッチパネル、タッチパッドを無効にできる
・キーボードのバックライト設定→好きなカラーリングにカスタマイズできる
・ファンの設定→熱いと感じた場合、ファン回転を最大にして冷却する
【Performance Advisor】
・システム構成を確認できる
・ドライバのアップデート
・メモリ使用状況の管理→ゲーマーへの調査で支持されたため導入を決定
【OMEN Control】
・動きの激しいゲームに対応→ショートカットをプログラムボタンに割り当て/Windowsキーやタッチパネル、タッチパッドを無効にできる
・キーボードのバックライト設定→好きなカラーリングにカスタマイズできる
・ファンの設定→熱いと感じた場合、ファン回転を最大にして冷却する
【Performance Advisor】
・システム構成を確認できる
・ドライバのアップデート
・メモリ使用状況の管理→ゲーマーへの調査で支持されたため導入を決定
バイオハザード6ベンチマークテストを実施してみたところ、結果はランクS。「現在の設定で、とても快適な動作が見込めます」という結果でした。
実際画面を見ていても、動きが滑らかで描写がすごく綺麗。
実際画面を見ていても、動きが滑らかで描写がすごく綺麗。
他のベンチマークでも良好な結果を得られました。液晶表示が綺麗なうえ、15インチと液晶パネルが大きいので、正面で見ていると没入感が半端ないですね。これならゲームの世界に浸れるかも!
4)熱暴走を起こさないための仕組み
このOMEN15で最も重要視されたのが排熱の問題。薄型ボディに高性能なパーツを組み込み、ハイパフォーマンスなゲームを快適に楽しめるよう設計されているため、パーツから生じる熱を外部に適切に逃がして、熱暴走やパフォーマンス低下を引き起こさないような仕組みが必要になります。
吸気は底面部から行います。
吸気は底面部から行います。
底面部の上半分が吸気孔です。
トライアングル・ホールを採用しており、デザイン面でもの配慮もなされています。筐体内部には2つのファンが配置されていて、それぞれCPUとグラフィックボードを冷却。また3本の銅製ヒートパイプを採用することで、ボディを効率的に冷却できるようになっています。
ただしファンが2つ配置されているので、動作時常にブーンという音がします。それほど大きな音ではありませんが、静かな環境ではちょっと気になるかもしれません。
ただしファンが2つ配置されているので、動作時常にブーンという音がします。それほど大きな音ではありませんが、静かな環境ではちょっと気になるかもしれません。
排気は背面部の左右両側に配置されている排気孔から行われます。赤いイルミネーションが点灯しているところです。一般的なノートの場合、液晶部分を開くと、天板部分が背面部にかぶさることがあるのですが、このOMEN15では、排気孔にかぶさらないような設計になっており、スムーズな排気が可能です。
底面部にあるゴム足。一般的なノートの場合、4つのゴム足が配置されていることが多いのですが、このOMEN15の場合には、底面部の周囲を取り囲むよう、端に全体的に配置されています。これは、排気された熱が逆流して底面部の吸気孔に取り込まれることなく、効率的なエアフローを実現するためです。
実施されたサーマルテストでは、CPU温度が平均61度程度、最大80度程度、GPU温度が平均62.8度程度、最大69度程度を記録。80度を超えると、危険と言われているので、良好な数値をたたき出しています。
またキーボード・パームレストの表面温度も31~37度を記録。ベンチマークテストで負荷をかけたとき、キーボード表面の温度が少し上がり、温かくなりましたが、熱くは感じませんでした。
実施されたサーマルテストでは、CPU温度が平均61度程度、最大80度程度、GPU温度が平均62.8度程度、最大69度程度を記録。80度を超えると、危険と言われているので、良好な数値をたたき出しています。
またキーボード・パームレストの表面温度も31~37度を記録。ベンチマークテストで負荷をかけたとき、キーボード表面の温度が少し上がり、温かくなりましたが、熱くは感じませんでした。
5)各パーツをチェック
各パーツについて見ていきます。
液晶パネルには15.6インチを搭載。光沢タイプのIPSパネルを採用しているため、非常にくっきりとした表示。色の表現も鮮やかで、広い視野角を確保しています。
最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。タッチディスプレイを搭載しているので、指による直感的な操作が可能です。
最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。タッチディスプレイを搭載しているので、指による直感的な操作が可能です。
キーボード部分。キーピッチには余裕があります。特に小さなキーはありません。
キーボードはすごく頑丈に作られており、強く押してもたわんだりしません。
キーボードはすごく頑丈に作られており、強く押してもたわんだりしません。
一番左には、ショートカットなどの割り当てが可能なプログラマブルキーが6つ配置されています。頻繁に使用する項目を割り当てておくと便利です。
プログラマブルキーの設定は、OMEN Controlパネルの「キーの割り当て」タブから行います。
なし/Fnキー/shiftキー/ctrlキー/altキー×6つのプログラマブルキー=60個の動作の割り当てが可能です。
なお、OMEN 15-5100からはプログラマブルキーのマクロ割り当てが可能になりました。より柔軟な割り当てが可能となり、多くのゲームにプログラマブルキーを割り当てることができます。
なお、OMEN 15-5100からはプログラマブルキーのマクロ割り当てが可能になりました。より柔軟な割り当てが可能となり、多くのゲームにプログラマブルキーを割り当てることができます。
キーストロークは約1.8mmを確保。通常のノートでは1.5mm程度なのですが、このOMEN15では、ゲームに適した打鍵感を実現するため、キーストロークは深めに設定されています。
実際に入力操作してみたところ、絶妙な按配で快適な操作が可能でした。
ただし、一番左に一列キーが挿入されているため、キー配置が全体的に右に寄っています。なので慣れるまでは、キーの位置を確認した方がいいでしょう。
ただし、一番左に一列キーが挿入されているため、キー配置が全体的に右に寄っています。なので慣れるまでは、キーの位置を確認した方がいいでしょう。
タッチパッドは、クリックボタンと一体になったタイプを採用。かなり横長ですね。十分な広さを確保しています。クリックボタン部分のレスポンスも良好でした。
ただし横長に大きすぎるので、キー入力しているときに、手の親指の付け根のところで
触ってしまうことがあります。
OMEN controlパネルの「詳細設定」タブで、「マウスが存在するとトラックパッドを無効にする」というオプションが用意されているので、気になる人はこのオプションを利用するといいかも。
他にも、このパネルで、各種設定をすることが可能。ファンを最大化して冷却機能を高めたり、キーを無効にしたりすることが可能。自分好みの設定にカスタマイズして使い勝手を向上させることができます。
他にも、このパネルで、各種設定をすることが可能。ファンを最大化して冷却機能を高めたり、キーを無効にしたりすることが可能。自分好みの設定にカスタマイズして使い勝手を向上させることができます。
端子類は、カードスロットを除き、すべて背面部に配置されています。これは、左右の部分に端子があると、マウスを動かすときに邪魔になるから。端子を背面部に集めることで、ゲームをしているとき、マウスの可動域が広くなります。
ただし、端子類が背面部にあると、接続するには覗き込む必要があるのでちょっと面倒ですね。
ただし、端子類が背面部にあると、接続するには覗き込む必要があるのでちょっと面倒ですね。
左から順に、電源端子、USB3.0×4、HDMI、Mini DisplayPort、ヘッドホン端子が配置されています。USB3.0は4つとも、電源オフ時も給電可能なタイプです。
Mini DisplayPort接続時は4K(3840×2160)出力に対応。画像/動画編集作業に最適です。リフレッシュレート60Hz対応なので、動きの速い映像も滑らかに表現可能。
Mini DisplayPort接続時は4K(3840×2160)出力に対応。画像/動画編集作業に最適です。リフレッシュレート60Hz対応なので、動きの速い映像も滑らかに表現可能。
同梱されるACアダプタは、高性能グラフィックを搭載していることもあり、結構大きめ。
重量は約650gです。
オプションで、OME純正マウスも用意されています。OMEN15と一体感のあるデザインを採用しています。
梱包箱もこだわっています。すごく高級感がありますね。これなら、手元に届いたときに、気分が上がるかも。
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