HP ENVY 700 560jp/570jpレビュー

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ENVY 700は、HPのハイパフォーマンスデスクトップ。ここでは、その特徴、性能について詳しくレビューします。

HP ENVY 700レビュー

目次
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

1)HPミニタワーデスクトップにおけるENVY700の位置づけ

ENVY 700は、第4世代インテルCore i5/7プロセッサを選択できます。さらに、グラフィックスには、カードタイプのAMD Radeon R7 240、NVIDIA GeForce GTX 760/GTX 770/GTX980を選択可能。高い性能を発揮できます。筐体には、拡張性に優れたミニタワー型を採用。OSには、最新のWindows 8.1モデルに加えて、Windows 7モデルも用意されています。

HPミニタワーデスクトップの比較

機種名 Pavilion 500 ENVY 700 ENVY Phoenix 810
位置づけ エントリー パフォーマンス
性能
価格
レビュー レビュー   レビュー
HPのミニタワーデスクトップとして、ENVY 700に加えて、Pavilion 500/ENVY 810の合計3つのモデルが用意されています。

おおまかな特徴付けとしては、Pavilion 500はコスパ重視の台という低価格モデル。

ENVY 810は、冷却性に優れた水冷システムを導入することで究極の高性能を実現したHPのハイエンドデスクトップ。筐体内部にイルミネーションが配置されているなど遊び心満載で、どちらかというとゲーマー向けのモデルと言えます。

ENVY 700は、Pavilion 500とENVY 810の中間に位置づけられるモデル。コストとパフォーマンスのバランスが取れたモデルで、HPのデスクトップの中で高い人気を誇ります。

ENVY 700は、 ベースとなる性能が高く、その上、カスタマイズの幅も広いので、自分のニーズにあったマシンに仕上げることができます。またミニタワーモデルとしては、唯一Windows 7搭載モデルを選択できます。

ミニタワーデスクトップ(Pavilion500/ENVY700/ENVY Phoenix 810)のスペックの違いについてはこちら

2)Windows 7モデルとWindows 8.1モデルを用意

ENVY 700にはWindows 7搭載モデルWindows 8.1搭載モデルが用意されています。

主なスペックの違いは次のとおり。
2-1)最新(2015年春)モデルの主なスペック
モデル
Windows 8.1搭載モデル
ENVY700-560jp
Windows 7搭載モデルENVY700-570jp
OS
Windows 8.1
Windows 7 Professional
Windows 8.1 Proからのダウングレード権を利用
CPU
Core i5-4590/インテルCore i7-4790/Core i7-4790K
Core i5-4570/インテルCore i7-4790
メモリ
最大32GB
ストレージ
HDD:1TB/2TB/3TB
SSD:128GB/256GB/512GB
HDD:1TB/2TB/3TB
SSD:256GB/512GB
グラフィック
Radeon R7 240/NVIDIA GeForce GTX 760/GTX770/GTX980
インテルHDグラフィックス/NVIDIA GeForce GTX 760/GTX770
光学ドライブ
DVDスーパーマルチ/ブルーレイROM/ブルーレイディスク
DVDスーパーマルチ/ブルーレイディスク
電源
500W
最小構成価格 99,800円 89,800円
Windows 8.1モデル(560jp)の方が、ハイエンドな構成に仕上げることが可能です。

・最新のハイエンドプロセッサCore i7 4790Kがオプションで選べる
・高性能なグラフィックスNVIDA GeForce GTX980を選択可能。豊富なインタフェース(DVI×1、HDMI×1、DisplayPort×3)を搭載しており、最大4画面出力をサポート。また4K(最大4096×2160ドット)での出力に対応している

また旧モデルでは選択できなかった、512GBの大容量SSDを両モデルとも搭載できるようになりました。容量の大きなデータを扱うことが多いが、高速にアクセスしたい人におすすめです。
今でもWindows 7搭載モデルに対するニーズが高いので、このEVNY700のように両方のOSを選択できるモデルは貴重だと思います。

3)ゲームも快適に楽しめるハイパフォーマンスマシン

今回レビューしたマシン(ENVY700-560jp)は、OSにWindows 8.1、CPUにインテル第4世代Core i4-4790K、メモリは16GB、グラフィックはNVIDA GeForce GTX980というハイスペックな構成。

メインストレージはSSDが512GB、増設用としてHDDストレージを搭載しています。非常に基本性能の高い構成になっています。

WIN SCORE SHAREでWindowsエクスペリエンスインデックスの値をチェックしてみました。さすがにプロセッサ/メモリ/グラフィックス/プライマリディスクのスペックが充実しているため、すべての項目で高いスコアを発揮しているのがわかります。

こちらは14年冬モデルのENVY700-460jpのパフォーマンス結果。OSにWindows 8.1、CPUにインテル第4世代Core i4-4790、メモリは8GB、グラフィックはNVIDA GeForce GTX770を搭載。
こちらも高いスコアを記録しています。
こちら560jpのCrystalDiskMarkベンチマークでドライブのパフォーマンスをチェック。高速なSSDを搭載しているだけあって、高スコアを記録しています。

CINEBENCHベンチマークテストで、動画編集時のパフォーマンスをチェックしてみました。

CPU、

グラフィックとも、高い性能を発揮できるのがわかります。これなら、動画/画像編集という負荷のかかる作業も快適にこなせそう。

バイオハザード6ベンチマークテストで3Dゲーム使用時のパフォーマンスをチェックしてみました。

結果はランクS。「現在の設定で、とても快適な動作が見込めます。」とのこと。実際のゲーム画面も動きがすごく滑らかで、細かい部分まで綺麗に描写されていました。これならゲームも快適に楽しめそうです。

ゲーム操作時もファンの音もほとんど気にならないレベル。したがって静かな環境でゲームを堪能できると思います。

またENVY700では、BeatsAudioテクノロジーに対応しているため、自分の好みのサウンドに微調整することが可能。音にこだわる人にお勧めです。

4)各パーツをチェック!

4-1)前面部をチェック

前面部

ENVY 700の前面部は黒を基調としたデザインを採用。左右非対称となっています。表面には光沢加工が施されており、高い質感を誇ります。

前面部上部の一番上のベイに光学ドライブが配置されています。上から2番目のベイは空きになっています。

前面部上部にはステータスライトが配置されています。

中央部の取っ手を下にずらすと・・・

メモリスロット、USB端子×4が現れます。これらの端子は、普段カバーで覆われており、使うときにカバーをずらして使う仕組みになっています。メモリスロットにホコリが入ると、カードを認識しなくなることがあるので、こうやってカバーで覆ってくれるのはうれしい配慮ですね。

東京生産

ENVY700は東京の昭島工場で生産されているため、「Made in Tokyo」のシールが貼り付けられています。国内で生産されているため、信頼性を高めることができるほか、輸送時に起因する初期不良を減らすことができます。

デザイン

すごく質感の高いデザインになっているのがわかります。
4-2)上面部をチェック

HP ENVY 700上面部

上面部。シルバーを基調としたすっきりとしたデザイン。上面部は目にすることが多いので、ブラックよりもこうしたシルバーの方が格好いいですね。

上面部

上面部は中央部分がちょっと窪んだ湾曲設計になっているので、小さな物なら置いておくことができて便利です。

端子類

上面部の前の方に電源ボタンと端子類が配置されています。

端子

イヤホン端子、マイク端子、USB 3.0端子×2が配置されています。逆向きになっているので、差し込むときにちょっと手間がかかるかもしれません。

端子

こんな風にUSBデバイスを差し込むことが可能。
4-3)背面部をチェック

HP ENVY 700背面部

背面部。

HP ENVY 700背面部

一番上には電源端子。

背面部

背面部の中段には拡張用スロットが配置されています。このマシンではグラフィックカードが搭載されています。NVIDA GeForce GTX980を搭載しており、映像出力端子として、DVI、HDMI、DisplayPort×3が配置されているのが見えます。

背面部

その下には、イヤホン、マイク、スピーカーなどの各種音声入出力端子が配置されています。

さらにその下には、USB3.0×2、USB 2.0×2、Ethenetポートが配置されているのが見えます。このENVY700-560jpには、グラフィックカードが搭載さているので、オンボードの映像出力端子(DVI/HDMI)は使用できないようフタがかぶせられています。
4-4)側面部をチェック

右側面部。通気孔が2つ配置されています。

左側面部。こちらにも通気孔が2つ配置されています。
4-5)筐体内部をチェック

背面部の左側にあるネジを外すことで、簡単に筐体内部にアクセスすることができます。

ネジが大きめなので、ドライバーを使わなくても手でネジを緩めることができます。

ネジを緩めたら、左側面部を後ろ方向にずらします。ほとんど力を入れること無く、側面部が外れます。

筐体内部が見えます。

側面部は鉄製なのですごく丈夫。尖った部分があるので、怪我しないように注意する必要があります。

側面部の裏面には、パーツの取り外し方を示したイラストが描かれています。

筐体内部

左上には光学ドライブ用の5.25インチベイ、左下にはストレージ用の3.25インチベイ、右上には電源、右下にはマザーボードが配置されています。

5.25インチベイは2つ配置されています。

そのうちの1つを光学ドライブで使用。下段のベイは空いています。

3.25インチベイは3つ搭載。

右横の留め金を指で外すだけで簡単に取り外しできます。

HDD/SSDを簡単に増設/交換することが可能です。

電源

右上に電源が配置されています。
最大出力は500W。

電源

電源の下にはマザーボードが配置されています。

ENVY 700の最新モデルとなる560jpと570jpには、拡張用スロットとして、PCI Expressx16が1つ、PCI Expressx1が1つ配置されています。

旧モデルには、PCI Expressx16が1つ、PCI Expressx1が3つ配置されていました。最新モデルでは、PCI Expressx1が2つ減らされているので注意が必要です。

マザーボード

この構成では、PCI Expressx16スロットにNVIDA GeForce GTX980グラフィックボードが刺さっています。

マザーボード

その下にはCPU。CPUの左にはメモリスロットが4つ配置されています。

ミニタワー筐体を採用しているだけあって、かなりスペースに余裕があるのがわかります。これなら冷却効果も高いので、熱の心配をしなくてもいいですね。

まとめ

以上、HP ENVY 700のレビューでした。まとめると次のとおり。

・インテル第4世代Coreプロセッサ+最大32GBメモリ+高性能グラフィックカードの組み合わせにより高いパフォーマンスを発揮できる
・ミニタワー型の筐体を採用しており、高い拡張性を実現
・最新モデルでは大容量(512GB)SSD/ハイエンドグラフィックスNVIDA GeForce GTX980を選択可能
・質感の高いデザインを採用
・Windows 7/8.1搭載モデルを選択可能


このようにENVY700は、コストパフォーマンスに優れた高性能マシンを手に入れたいという方にお勧めできるデスクトップに仕上がっています。拡張性に優れており、さまざまなオプションも用意されているので、自分のニーズに合った構成にカスタマイズすることが可能。黒を基調としたデザインも落ち着いていていい感じです。

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(更新日:2015年1月15日)