HP Pavilion Gaming Desktop TG01実機レビュー
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HP Pavilion Gaming Desktop TG01はミニタワー型筐体を採用したゲーミングデスクトップPC。
HPからはゲーミングPCブランドとしてOMENが展開されています(→OMENシリーズ一覧)。
OMENは
- デザインが奇抜すぎる
- 価格が高い
という特徴がありました。
Pavilion Gaminguシリーズは、よりシンプルなデザインで気軽にゲームを楽しみたい人、価格を抑えたい人、ゲームではなくクリエイティブワークにも使いたい人をターゲットにしています。
主な特徴は次のとおり。
- ブラックを基調としたシンプルなデザイン
- グラフィックスにNVIDIA GeForce RTXシリーズ搭載モデルを選択可能
- 高い性能を発揮できるよう設計
- ミニタワーボディを採用
ここでは、Pavilion Gaming Desktop TG01の特徴・スペック等について詳しく解説します。
- 目次
- 1)ブラックを基調とした落ち着いたデザイン
- 2)高い性能を発揮できる構成
- 3)パッケージをチェック
- 4)ミニタワーボディを採用
- 5)各パーツをチェック
- 6)容易に筐体内部にアクセス可能
- まとめ
*ここに記載されているスペック・構成は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です(レビュー機はPavilion Gaming TG01-0000jp。最新モデルとはスペックが異なる可能性があるので、あくまで参考としてください)。
インテル Core i7-9700プロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD+2TB HDD/NVIDIAR GeForce RTX 2060
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1)ブラックを基調とした落ち着いたデザイン
Pavilion Gaming Desktop TG01は、ブラックを基調としています。
中央が尖っており、エッジの効いたデザインになっています。
前面部は直線を多用。
前面部の下の方は三角形を切り取ったような形状になっています。ここに緑色のLEDが配置されており、ゲーミングPCっぽい雰囲気を醸し出していますが、それほど奇抜さはありません。
(*第11世代CPUの製品のLEDはバイオレットカラーとなります)
同梱されている「OMEN Gaming Hub」ツールで、LEDのオン/オフの切り替え、点滅させるかどうかの設定が可能です。
普段は点灯させておき、ゲームの世界に浸りたいときは点滅させる、なんてことも可能です。点灯させていても、それほどまぶしいという感じはしません。
オフにすることもできるので、ビジネスシーンでも問題なく使えると思います。描画処理能力を必要とする動画/画像編集などのクリエイティブワークにも利用可能です。
2)高い性能を発揮できる構成
Pavilion Gaming Desktop TG01の主なスペックは次のとおり。
(*2021/8追記:第11世代インテルCoreプロセッサ搭載のPavilion Gaming Desktop TG01-2000jpが登場しました)
モデル | HP Pavilion Gaming Desktop TG01-1000jp | HP Pavilion Gaming Desktop TG01-2000jp |
CPU | インテル Core i5-10400F プロセッサー
(2.90GHz-4.30GHz,
インテルスマートキャッシュ12MB, 6コア / 12スレッド)
インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 インテル Core i7-10700 プロセッサー(2.90GHz-4.80GHz, インテルスマートキャッシュ 16MB, 8コア / 16スレッド) インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 インテル Core i7-10700F プロセッサー (2.90GHz-4.80GHz, インテルスマートキャッシュ 16MB, 8コア / 16スレッド) インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 |
インテル Core i7-11700 プロセッサー
(2.50GHz-4.90GHz,
インテルスマートキャッシュ 16MB, 8コア / 16スレッド)
インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 インテル Core i7-11700F プロセッサー (2.50GHz-4.90GHz, インテルスマートキャッシュ 16MB, 8コア / 16スレッド) インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0 |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2666MHz (最大32GB) 116GB (8GB×2) DDR4-2933MHz (最大32GB) |
16GB (8GB×2) DDR4-2933MHz (最大32GB) |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB ハードドライブ(7200rpm SATA)/ 512GB SSD(PCIe NVMe M.2)+2TB ハードドライブ(7200rpm SATA) |
256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB ハードドライブ(7200rpm SATA)/ 512GB SSD(PCIe NVMe M.2)+2TB ハードドライブ(7200rpm SATA) |
グラフィック | インテル UHD グラフィックス 630/ NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER/ NVIDIA GeForce RTX 2060/ NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER |
インテル UHD グラフィックス 750/ NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti |
光学ドライブ | - | - |
インターフェイス | 前面: SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×4、SuperSpeed USB Type-C 5Gbps×1 背面: USB2.0×4 |
前面: SuperSpeed USB Type-C 5Gbps×1、SuperSpeed USB Type-A 10Gbps×2、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps×2 背面: USB2.0×4 |
電源 | 内蔵310W SFF電源、80PLUS GOLD 相当/ 内蔵500W電源、80PLUS GOLD 相当 |
内蔵500W電源、80PLUS GOLD |
メモリスロット | 2スロット(DIMM) | 2スロット(DIMM) |
ドライブベイ | 3.5インチ×2 | 3.5インチ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16 × 1スロット PCI Express x1 × 1スロット M.2 × 2スロット |
PCI Express x16 × 1スロット PCI Express x1 × 1スロット M.2 × 2スロット |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約155 × 321 × 338 mm | 約153 × 295 × 339 mm |
最小構成重量 | 約5.2kg | 約5.0kg |
CPU
プロセッサに第10世代インテル Core i5/i7プロセッサ搭載モデル(1000jp)/第11世代インテルCore i7プロセッサ搭載モデル(2000jp)を用意。
プロセッサ名の末尾に「F」が付いたプロセッサは、内蔵グラフィックスを無効化したモデル。グラフィックカードと組み合わせて使用します。
CPU | インテルCore i5-10400F | インテルCore i7-10700 | インテルCore i7-10700F |
コアの数 | 6 | 8 | 8 |
スレッドの数 | 12 | 16 | 16 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 2.90GHz | 2.90GHz | 2.90GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.30GHz | 4.80GHz | 4.80GHz |
キャッシュ | 12MB | 16MB | 16MB |
CPU | インテルCore i7-11700 | インテルCore i7-11700F |
コアの数 | 8 | 8 |
スレッドの数 | 16 | 16 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 2.50GHz | 2.50GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.90GHz | 4.90GHz |
キャッシュ | 16MB | 16MB |
メモリ
メモリは8GB/16GBを搭載。Web閲覧/ビジネスアプリの操作/動画再生といった一般的なタスクであれば8GBで十分だと思いますが、ゲームやクリエイティブワークをメインに処理したいのであれば、大容量の16GBメモリ搭載モデルがオススメです(最大32GBまで増設可能)。
ストレージ
ストレージは、SSD+HDDのハイブリッド構成を選択可能。高速アクセスできるSSDと大容量データ保存可能なHDDのいいとこ取りが可能です。SSDの容量は256GB/512GBを選択可能。HDDは2TBの容量があるので、余裕のある運用が可能です。
価格 | アクセス速度 | 耐衝撃性 | 静音性 | 重量 | |
HDD | ○ | △ | △ | △ | △ |
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。 | |||||
SSD | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。 |
グラフィックス
グラフィックスには、グラフィックスカードを搭載していないグラフィックレスエディションに加え、NVIDIA GeForce GTXシリーズおよびハイエンドのNVIDIA RTXシリーズ搭載モデルも選べます。
グラフィックレスエディションを選択すると、自分で選んだグラフィックカードを搭載できるため、自分のニーズにあった構成に仕上げることができます。
3)パッケージをチェック
現在販売されているPavilion Gaming Desktop TG01のパッケージ別のスペックは次のとおり。
モデル名 | 【第10世代インテルプロセッサ搭載】 スタンダードモデル |
【第10世代インテルプロセッサ搭載】 パフォーマンスエクストラモデル |
CPU | 第10世代インテルCore i5-10400F | 第10世代インテルCore i7-10700F |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD | 512GB SSD+2TB HDD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER |
NVIDIA GeForce RTX 3060 |
モデル名 | 【第11世代インテルプロセッサ搭載】 パフォーマンスモデル グラフィックスレスエディション |
【第11世代インテルプロセッサ搭載】 パフォーマンスモデル |
CPU | 第11世代インテルCore i7-11700 | 第11世代インテルCore i7-11700F |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 256GB SSD+2TB HDD | 512GB SSD+2TB HDD |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス750 | NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti |
第10世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルと第11世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルが併売されています。
第10世代インテルCoreはスタンダードモデル/パフォーマンスエクストラモデルが、第11世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルには パフォーマンスモデル グラフィックスレスエディション/パフォーマンスモデルが用意されています。
グラフィックスレスエディションは、文字通り、高性能グラフィックスは搭載していおらず(CPU内蔵グラフィックスは使用可能)、購入した後に自分でカスタマイズすることを想定しています。
4)ミニタワーボディを採用
Pavilion Gaming Desktop TG01はミニタワーボディを採用。効率的なエアフローを確保できるうえに、一定の拡張性も有しています。ボディの大きさは 約 155 × 321 × 338 mm(幅×奥行き×高さ)。重量は最小構成で5.2kg。
B5サイズのノートと比較するとこんな感じ。
高性能なゲーミングデスクトップPCでありながら、あまり大きいという印象は受けないですね。
横幅はぎりぎり片手で掴める大きさ。
上の画像は、24インチモニタに接続したところ。
一定の拡張性も確保しています。主な拡張性は次のとおり。
拡張性 | |
メモリスロット | 2スロット(DIMM) |
ドライブベイ | 3.5インチ×2 |
拡張スロット | PCI Express x16 × 1スロット、 PCI Express x1 × 1スロット、 M.2 × 2スロット |
サイズ・重量 | 約155 ×321 × 338 mm 約5.2kg(最小構成) |
5)各パーツをチェック
Pavilion Gaming Desktop TG01の各パーツをチェックします。
前面部。
右上に端子類が配置されています。上から順に、電源ボタン、ヘッドフォン/マイクコンボジャック、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×4、メディアカードリーダー×1、SuperSpeed USB Type-C 5Gbps×1が利用可能です。
電源がオンの状態で、電源ボタンの緑色のLEDが点灯します。
前面部にUSB端子が豊富に用意されているので、USBデバイスの抜き差しがしやすいですね。
右側面部。
左側面部。
背面部。
上段左に端子類を配置。ライン出力(緑) 、ライン入力(水色)、マイク入力(ピンク)、USB Type-A 2.0×4、ネットワークコントローラー(RJ-45)×1が利用可能です。
この構成はグラフィックカードを搭載しているので、映像出力端子にフタがされており使用不可になっていますが、グラフィックカード非搭載モデルの場合、アナログRGB ミニD-sub15ピン×1、HDMI ×1が利用可能です。
中段には拡張カードを配置。この構成では、NVIDIA GeForce RTX2060を搭載しており、映像出力端子としてHDMI×1、デュアルリンクDVI-D×1、DisplayPort×1が利用可能。
グラフィック | インテル UHD グラフィックス 630(CPU内蔵タイプ) | NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER | NVIDIA GeForce RTX 2060 | NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER |
利用できる映像出力端子 | アナログRGB ミニD-sub15ピン×1 HDMI ×1 |
デュアルリンク DVI-D×1 HDMI ×1 DisplayPort×1 |
||
マルチディスプレイ | 2画面対応 | 3画面対応 |
搭載しているグラフィックによって、使える映像出力端子が異なります。詳細は上の表のとおり。NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER/RTX 2060/RTX 2060 SUPER搭載モデルの場合、3つの映像出力端子を備えているため、3画面同時出力が可能。より広い表示領域を確保できるため、作業効率をアップさせることができます。
下段には電源端子を配置。
6)容易に筐体内部にアクセス可能
Pavilion Gaming Desktop TG01では、背面部右にあるネジを1つ外すだけで、側面部を取り外して筐体内部にアクセスできます。
ネジはトルクネジですが、マイナスドライバを使って、緩めることが可能。
ネジを外したら、左側面部を背面部方向に少しずらせば、簡単に側面部を取り外せます。
筐体内部。右側の手前には、上部にHDDドライブベイと下部に鉄製のシャーシが配置されています。
増設などのカスタマイズ作業をするとき、このドライブベイとシャーシが邪魔になりますが、 これらのパーツはネジを外すだけで簡単に取り外せます。
前面部のカバーを取り外します。前面部にはLEDが配置されているためケーブルが接続されています。強く引っ張って断線させないよう注意する必要があります。
ドライブベイとシャーシはトルクネジで接合されています。このネジを外します。マイナスドライバを使って取り外せます。
シャーシが外れました。
前面部裏にあるHDDが姿を現しました。この状態でも、ドライブベイの裏側にメモリスロット/SSDスロットが配置されているため、ドライブベイが邪魔になります。
ドライブベイを取り外すには、前面部の中央にあるネジを外します。このネジもマイナスドライバで取り外すことが可能。
ドライブベイを取り外しました。
これで筐体内部に自由にアクセスできるようになります。
これだけスペースがあればカスタマイズ作業も容易に行えると思います。
筐体内部。上部にマザーボード、左下に電源ユニット、右下にHDDが配置されています。
マザーボード。中央左にCPU冷却ファン、その右にメモリスロット、さらに右にSSDスロットが配置されています。
メモリスロットは2基搭載。
マザーボードの下の方にはグラフィックスカードを搭載。
拡張スロットは、
- PCI Express x16 × 1スロット
- PCI Express x1 × 1スロット
を搭載しています。
この構成ではNVIDIAR GeForce RTX 2060を搭載しているため、PCI Express x16スロットに空きはありません。
グラフィックカードの下には電源ユニットを配置。この構成では、内蔵500W電源、80PLUS GOLD 相当を搭載しています。
前面部裏の下部にHDDを配置。
以上、Pavilion Gaming TG01の筐体内部についての解説でした。
まとめ
Pavilion Gaming Desktop TG01について詳しく解説しました。特徴をまとめると次のとおり。
Pavilion Gaming Desktop TG01の特徴
- ブラックを基調とした落ち着いた雰囲気のデザイン
- グラフィックスにNVIDIA GeForce RTXシリーズ搭載モデルを選択可能
- 高い性能を発揮できるよう設計
- ミニタワーボディを採用
ゲーミングマシンに位置づけられているだけに高いパフォーマンスを発揮できる構成を選べます。パフォーマンスに妥協したくない人、ゲームを堪能したい人にオススメです。
また、高い描画処理性能を実現しつつ、ゲーミングPCとしてはデザインがおとなしめでLEDもオフにできるため、画像/動画編集などのクリエイティブワークに従事する人にもオススメです。
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(更新日:2021年10月17日)