HP ENVY 16-h実機レビュー
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ENVY 16-hは、HPのプレミアムノートPCに位置づけられるENVYシリーズの16インチディスプレイ搭載ノートPC(→ENVYシリーズ最新モデル一覧)。
第12世代インテルCoreプロセッサ「Hシリーズ」+NVIDIA GeForce RTX3060搭載のハイパフォーマンスな16インチノートPCに仕上がっています。
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ENVY 16-hの特徴をまとめると次のとおり。
- 第12/13世代インテルCore「Hシリーズ」プロセッサ+大容量の32GBメモリ搭載
- NVIDIA GeForce RTXシリーズグラフィックス採用
- 16インチの大きなディスプレイ採用/OLEDパネル選択可能
- 大きな画面を持つ高性能なノートPCを必要とするクリエイターに最適
- ゲーミングPCクラスの冷却性能
- シルバーをベースとしたスタイリッシュなデザイン
ここでは、ENVY 16-hの特徴・スペック・パフォーマンス・使い勝手について解説します。
(追記:第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルが追加されました)
【参考】ENVY 16-h動画
ENVY 16-hに関する動画をYouTubeにアップしています。
*ここに記載されているスペック・構成は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
インテル Core i7 12700Hプロセッサ/32GB (16GB×2)メモリ/1TB SSD (PCIe NVMe M.2)/NVIDIA GeForce RTX3060グラフィックス
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1)クリエイター向けのスペック構成
ENVY 16-hの主なスペックをチェックします。第12世代インテルCoreプロセッサ搭載のh0000と第13世代インテルCoreプロセッサ搭載のh1000が用意されています。
モデル名 | ENVY 16-h0000 (第12世代インテルCoreプロセッサ搭載) |
ENVY 16-h1000 (第13世代インテルCoreプロセッサ搭載) |
カラーリング | ナチュラルシルバー | |
ディスプレイ | 16.0
インチワイド・ WQXGA・ IPS ディスプレイ
2560 × 1600 , 16:10, 400nit, sRGB 100% 16.0 インチワイド・ UHD+ ブライトビュー・ OLED タッチディスプレイ 3840 × 2400, 16:10, 400nit, DCI P3 100% |
16.0インチワイド・WQXGA・IPSディスプレイ (2560×1600 / 400nit / 189ppi / 120Hz) |
CPU | インテル
Core i7 12700Hプロセッサ インテル Core i9 12900Hプロセッサ |
インテルCore i7-13700Hプロセッサ インテル Core i9-13900Hプロセッサ |
メモリ | 32GB (16GB × 2) DDR5 4800MHz | 32GB (16GB×2) DDR5-5200MHz |
ストレージ | 1TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2)/ 2TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
2TB SSD (PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
光学ドライブ | - | - |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX 3060 グラフィックス (6 GB GDDR6) | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptopグラフィックス(8GB (GDDR6) ) |
認証 | 顔認証 | 顔認証 |
サイズ ズ (幅x奥行きx高さ) |
約 357.4 × 252.4 × 19.9 mm | |
重量 | 約2.67kg |
CPU
ENVY 16-hは、第12/13世代インテルCoreプロセッサを搭載。
第12世代インテルCore | 性能 | 特徴 |
Hシリーズ |
高 ↑ ↓ 低 |
ゲーマーやクリエイティブワーカー向けのハイパフォーマンスモデル |
Pシリーズ |
一般的なユーザー向けのモデル | |
Uシリーズ |
省電力が求められるモバイルPC/タブレットPC向けのモデル |
第12/13世代インテルCoreには、モバイルタイプのPC向けの消費電力の小さい「Uシリーズ」、 標準的な使い方が想定されるPC向けの「Pシリーズ」などいくつかのシリーズが用意されていますが、 その中でもENVY 16-hには高性能な「Hシリーズプロセッサ」を採用しており、性能面ので訴求力を高めています。
CPU | 第12世代インテルCore i7-12700H | 第12世代インテルCore i9-12900H |
コアの数 | 14 (Performance-cores:6) (Efficient-cores:8) |
14 (Performance-cores:6) (Efficient-cores:8) |
スレッドの数 | 20 | 20 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.70GHz | 5.00GHz |
キャッシュ | 24MB | 24MB |
CPU | 第13世代インテルCore i7-13700H | 第13世代インテルCore i9-13900H |
コアの数 | 14 (Performance-cores:6) (Efficient-cores:8) |
14 (Performance-cores:6) (Efficient-cores:8) |
スレッドの数 | 20 | 20 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 5.00GHz | 5.40GHz |
キャッシュ | 24MB | 24MB |
第11世代プロセッサでは同じ特徴を持つコアが搭載されていましたが、第12/13世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)が搭載されています。
コア数を増やすことでマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第12/13世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることができるようになっています。
レビュー機には、第12世代インテルCore i7-12700Hプロセッサを搭載。
メモリ
メモリは32GB。処理速度の速さが求められるクリエイター向けのPCとあって、大容量のメモリを標準で搭載しています。16GB×2のデュアルチャンネル構成になっています。
ストレージ
ストレージは高速アクセスできるSSDを採用。第12世代モデルは1TB/2TBを搭載したモデルを、第13世代モデルは2TBを搭載したモデルを選べます。
クリエイターの場合、画像/動画など大容量データを取り扱うことが多いので、最低でも1TBのSSDを
積めるのはありがたいですね。メインストレージの容量が足りなくなると、結構面倒くさいですから。
価格 | アクセス速度 | 耐衝撃性 | 静音性 | 重量 | |
HDD | ○ | △ | △ | △ | △ |
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。 | |||||
SSD | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。 |
レビュー機には、1TB SSDを搭載。
使用開始時の空き領域は「883GB」でした(空き領域は、選択した構成などによって異なる可能性があるのであくまで参考程度にしてください)。
グラフィックス
グラフィックスは、第12世代モデルがNVIDIAのハイエンドグラフィックシリーズGeForce RTX 3060を、第13世代モデルがRTX4060グラフィックスを搭載しています。高い描画処理能力を発揮できます。
グラフィックス | 性能 | 用途 | 本モデルで選択可能 |
CPU内蔵タイプ | ↓ ↓ 高い |
動画再生 | × |
NVIDIA GeForce MXシリーズ | 動画再生/軽めのゲーム | × | |
NVIDIA GeForce GTXシリーズ | ゲーム/動画・画像編集 | × | |
NVIDIA GeForce RTXシリーズ | 負荷のかかる ゲーム/動画・画像編集 |
○ |
2)パッケージをチェック
ENVY 16-hのパッケージ別のスペックは次のとおり。
モデル名 | パフォーマンスモデル | クリエイターモデル |
ディスプレイ | 16.0 インチワイド・ WQXGA 非光沢・ IPS ディスプレイ 2560 × 1600 , 16:10, 400nit, sRGB 100% | 16.0 インチワイド・ UHD+ ブライトビュー・ OLED タッチディスプレイ 3840 × 2400, 16:10, 400nit, DCI P3 100% |
CPU | インテル Core i7 12700Hプロセッサ | インテル Core i9 12900Hプロセッサ |
メモリ | 32GB (16GB × 2) | |
ストレージ | 1TB PCIe NVMe M.2 SSD | 2TB PCIe NVMe TLC M.2 SSD |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 グラフィックス (6 GB GDDR6) |
パフォーマンスモデルとクリエイターモデルが用意されています。スペックが異なるのは、ディスプレイ/CPU/ストレージ容量。
価格重視ならパフォーマンスモデル、性能/ディスプレイの表示の綺麗さ/ストレージ容量にこだわるならクリエイターモデルがオススメです。
モデル名 | パフォーマンスモデルG2 |
ハイパフォーマンスモデルG2 |
ディスプレイ | 16.0インチワイド・WQXGA・IPSディスプレイ (2560×1600 / 400nit / 189ppi / 120Hz) | |
CPU | インテル Core i7 13700Hプロセッサ | インテル Core i9 1300Hプロセッサ |
メモリ | 32GB (16GB × 2) | |
ストレージ | 2TB PCIe NVMe TLC M.2 SSD | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4060 グラフィックス (8 GB GDDR6) |
パフォーマンスモデルG2とハイパフォーマンスモデルG2が用意されています。スペックが異なるのはCPUのみ。
3)パフォーマンスをチェック
ENVY 16-hのパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
インテル Core i7 12700Hプロセッサ/32GB (16GB×2)メモリ/1TB SSD (PCIe NVMe M.2)/NVIDIA GeForce RTX3060グラフィックス
CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。CPU:5095pts
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 18516/すごく快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 |
標準品質 (ノートPC) | 1920×1080 | 15976/非常に快適 |
高品質 (ノートPC) | 1920×1080 | 15863/非常に快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 14278/非常に快適 |
重い負荷のかかる「ファイナルファンタジー15」ベンチマークの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア/評価 |
標準品質 | 1920×1080 | 9808/とても快適 |
高品質 | 1920×1080 | 7567/快適 |
さすがは、クリエイター向けのハイパフォーマンスPC。高い負荷がかかっても、高品質で「快適」に楽しむことができます。
「パフォーマンスモデル」でこの結果ですから、Core i9プロセッサ搭載可能な「クリエイターモデル」だと、さらなる性能アップを期待できます。
4)ゲーミングクラスの冷却性能を備えている
ENVY 16-hは、高い性能を誇るハイパフォーマンスノートPC。処理速度が速くなると懸念されるのが冷却性能。特にノートPCの場合は、CPUやグラフィックスから 出る熱を効率的にボディ外に排出できないと、速度低下の原因となってしまうことがあります。
したがって、ENVY 16-hでは、熱問題の発生をできるだけ回避できるようゲーミングPCクラスの冷却性能を備えています。
ボディの一番奥側に通気孔を配置。
底面部にも通気孔を配置しています。一般的なノートPCと比べると、かなり通気孔の面積が広いですね。
熱を送り出すためのファンも改良されています。ファンを33%薄型化しつつ、ファンブレードの枚数を9%増やすことにより、 エアフローを増やしています。
負荷がかかるとファンの回転数が上がって風切り音が大きくなります。ちょっと耳障りに感じるときもあるので、静かな環境だと気になるかもしれないですね。
ただし、その分排熱は上手くいっているみたいで、いくつかのベンチマークを実行しましたが、 その際、底面部が触れないぐらい熱くなることはありませんでした。
マシン構成・使用する環境に応じて排熱・騒音の状況は異なる可能性があります。 また個人的な感想なので、あくまで参考程度にしてください。
ちなみに、Web閲覧/動画再生など、負荷がそれほどかからないタスクを実行している際には、ファンの回転数は上がらず、音もほとんど気になりませんでした。
5)シルバーをベースとしたスタイリッシュなデザイン
ENVY 16-hは、シルバーを基調としたデザインを採用。
非常にスタイリッシュな仕上がりです。
樹脂製のボディではなく、アルミニウムボディを採用しており、天板部を触るとひんやりします。
なので光が当たったところの反射が綺麗。
高級感を醸し出していますね。
表面を触るとさらさらしていて心地いいです。指紋や汚れはつきにくいと思います。
背面部は直角に切り取られたような形状をしており、 エッジが効いています。
背面部の左には「ENVY」のロゴが配置されています。
キーボードおよびパームレスト部分もシルバーを採用。
洗練された感じに仕上がっていますね。
底面部もシルバーを採用しており、ボディに統一感があります。
エレガントな仕上がりなので、このデザインなら、使っていて高い満足感を得られると思います。
6)16インチディスプレイ搭載ノートPC
ENVY 16-hは16インチディスプレイを搭載。
13.5インチディスプレイ搭載のHP Spectre x360-14-efと比べてみました。上の画像の左がENVY 16-hです。
こうして比べてみると、16インチパネルの大きさを実感できますね。画面が大きいので見やすいです。
16インチディスプレイ搭載モデルだと、当然ボディが大きくなりますが、ENVY 16-hでは、コンパクト化を図るため、液晶の外枠(ベゼル)のスリム化を実現しています。
4辺のベゼルの中で左右のベゼルが非常に狭くなっています。指と比べると、その細さがわかります。
B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
ボディは大きいのですが、16インチノートPCとしては、そんなに扱いにくさは感じないですね。
高性能グラフィック搭載ノートPCの場合、ボディが厚くなるケースが多いのですが、ENVY 16-hは厚さ19.9mm。結構スリムな ボディに仕上がっています。このぐらいの厚さなら掴みやすいですね。
スリムなのでシルエットもとても綺麗です。ちなみにディスプレイは上の画像の角度までしか傾けることができません。
重量は2.376kg(実測値)。他のライトユース仕様の16インチノートPCの場合、2kgを 下回るモデルが多いのですが、高性能グラフィックス搭載の性能重視のノートPCだけに、さすがに重いですね。
持ちあげるとずしっと感じます。
この重さであれば、普段は室内で据え置きタイプとして使用し、ちょっと室内を移動させるぐらいの 使い方がオススメです。
もちろんノートPCなので、これぐらいの重さであれば、頑張れば外に持ち出すことは可能。どうしても外で負荷のかかる 編集作業等を行わなければいけないときなどに重宝すると思います。
ボディが大きめなのですが、ビジネスバッグからの出し入れも、途中で引っかかることなくスムーズに行えました。
ディパックからの出し入れもストレス無く行えました。
7)特徴・使い勝手をチェック
ENVY 16-hの特徴・使い勝手をチェックします。
搭載している端子類
ENVY 16-hに搭載されている端子類は次のとおり。
- Thunderbolt 4 with USB4 Type-C 40Gbps ×2 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、
- SuperSpeed USB Type-A 10Gbps ×2 (うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
- HDMI 2.1映像出力端子
- microSDカードリーダー
USB端子 | 最大転送速度 | 個数/場所 |
USB Type-A | 10 Gbps | 1個/右側面部 1個/左側面部 |
USB Type-C | 40 Gbps | 2個/右側面部 |
USB Type-A端子が2つに加え、USB Type-C端子が2つ搭載されています。合計4つのUSB端子が搭載されており、 電源端子は別途用意されているため、USB端子が足りなくて困るという状況になることは少ないと思います。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 備考 | |
Alt Mode-DisplayPort | 外部映像出力可能 | ○ | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 受給電可能 | ○ | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 |
最大40Gbpsで転送可能 | ○ | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
Alt Mode-DisplayPortに対応しているため、外部映像出力が可能。さらにPowerDeliveryにも対応しているため、充電も可能。Thunderbolt 4にも対応しています。
外部映像出力
ENVY 16-hは、外部映像出力端子として、HDMIに加えて、USB Type-C端子(DisplayPort対応)×2が利用可能です。
USB Type-C映像入力端子を搭載した24インチモニタとUSB Type-Cケーブルを介して接続してみました。
USB Type-Cは2個搭載されていますが、どちらの端子でも映像出力できます。
次に、USB Type-C端子×2とHDMI端子経由でモニタに接続したところ、4画面同時出力することに成功しました。
4K TVには4K(3840×2160ドット)の解像度で出力できています。ただし、リフレッシュレートは30Hzに制限されます。
起動時間
起動(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。
1回目→13.74秒/2回目→14.41秒/3回目→14.25秒
非常に高速に起動します。ほとんど待たされることなく起動してくれるイメージです。
約500万画素のWebカメラ搭載
パネル上部にWebカメラを配置。
一般的なノートPCの場合、92万画素レベルのカメラが搭載されることが多いのですが、ENVY 16-hでは約500万画素のカメラを搭載。より高画質な写真を撮影できます。
最近はオンライン会議などでカメラを利用する機会が増えているので、高画質化されているのはありがたいですね。別途、高画質なカメラを購入しなくても済むかもしれません。
カメラオン/オフボタン搭載
キーボード右上の電源ボタンの左にカメラオン/オフボタンを配置。このボタンを押すことで、Webカメラを利用可能/利用不可を切り替えることができ、画像・映像の流出問題を回避できます。
上の写真はカメラがオンの状態。
上の写真はカメラがオフの状態。カメラ部分が覆われているのがわかります。
このボタンを押すと、どの状態になったのかが画面に表示されます(上の写真は、カメラがオフに切り替わったことを示しています)。
またオフの状態だと、ボタンのオレンジ色のランプが点灯するので、一目でカメラがどちらの状態にあるのかを確認できます。
HP Enhanced Lightningアプリ同梱
Web会議等でWebカメラを使用するケースが増えていますが、「映りが今ひとう」「暗すぎる」と感じたことがあると思います。レビュー機には、HP Enhanced Lightningアプリが同梱されており、Webカメラ使用時にいろんな照明機能を使うことが可能です。
アプリを起動すると画面右下に上の画像のような操作ツールが表示されます。左で明るさの調整、右で光量の調整、下で色の変更が可能です。
アプリを起動すると、上の画像のように白い帯状の円が表示されます。この光で、顔を明るく照らすという仕組みです。明るさ自体の調整に加え、
帯の幅を太くしたり、細くしたりすことで光量を調整できます。また色も変更できます。ちょっと顔色が良くないと思ったときは暖色系を強めにしたりすることができます。
いちいち実際に照明をセットして明るくするよりは、手間と場所を取らないのですごく便利だと思います。
スピーカー/マイクミュート機能搭載
ENVY 16-hには、スピーカー/マイクミュート機能が搭載されています。
F5キーを押すことでスピーカーのオン/オフの切り替えが可能。オフの状態の場合、オレンジ色のライトが点灯します。
F8キーでマイクのオン/オフの切り替えが可能。こちらもオフの状態でオレンジ色のライトが点灯します。オンライン会議の最中に、こちらの音声を相手に聞かせたくない場合、ワンタッチでマイクをオフにできるので便利です。
前述したカメラシャッター機能を合わせて利用すれば、カメラオフ/マイクミュートをそれぞれボタンを押すだけで実行できます。
顔認証機能搭載
ENVY 16-hには顔認証機能を搭載。顔を登録しておけば、カメラの方を見ればログインできます。いちいちキーボードを使わなくてもいいのはいいですね。
ただし指紋認証機能は搭載されていません。指紋認証に慣れている人もいるので、両方の認証機能が搭載されていると良かったんですけどね。
BANG&OLUFSENテクノロジー対応スピーカーを搭載
ENVY 16-hには、北欧の高級オーディオブランド「Bang & Olufsen社」と共同でチューニングしたサウンドシステムを搭載しています。4つのスピーカーで構成されるクアッドスピーカーシステムを採用。
そのうちの2つは底面部に配置。
底面部の前面部寄りの左右にスピーカーが配置されています。
4つのスピーカーから音を奏でることで、広がりのあるサウンドを楽しめます。実際に音楽を聴いてみましたが、カシャカシャする感じはないですね。高音と低音のバランスも良く、音がこもったりすることもないです。ノイズもあまり感じません。個人的には、非常に聞きやすいサウンドだと感じました。ノートとしては結構いいかも。
パームレスト下にスピーカーが配置されているため 振動が手のひらに伝わることがあります。
8)各パーツをチェック
ENVY 16-hの各パーツをチェックします。
ディスプレイ
液晶は16インチという大きめのパネルを搭載。
24インチ液晶と比べたところ。
アスペクト比(パネルの縦横比)は、一般的なモデルの場合16:9ですが、このENVY 16-hでは、16:10のパネルを採用しており、縦長のパネル表示になっています。
アスペクト比16:9の15.6インチパネル搭載モデルと並べみました。上の写真の右にあるENVY 16-hのパネルの方が縦長です。
実際に画面を見ると、ディスプレイの高さがあり、目の前にパネルが広がっている感じ。パネルが大きいので見やすく、作業に集中できると思います。
ENVY 16-hは、第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルではWQXGA/UHD+の2つのパネルのいずれかを、第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルではWQXGAパネル搭載したモデルを選べます。
モデル名 | WQXGAパネル (第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルで選択可能) |
UHD+パネル (第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルで選択可能) |
WQXGA (第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルで選択可能) |
ディスプレイ | 16.0インチ/ 16:10/IPS | 16.0インチ/ 16:10/OLED(有機EL) | 16.0インチ/ 16:10/IPS |
最大解像度 | WQXGA/2560 × 1600 | UHD+/3840 × 2400 | WQXGA/2560 × 1600 |
タッチパネル | × | ○ | × |
PPI(pixel per inch) | 189ppi | 283ppi | 189ppi |
輝度 | 400nit | 400nit | 400nit |
色域 | sRGB 100% | DCI P3 100% | sRGB 100% |
WQXGAパネルの方が解像度は低めですが、価格が安価。表示の綺麗なIPSパネルを採用しているため、一般的な使い方であればこちらのパネルでも十分だと思います。タッチパネル非搭載。
UHD+パネルの方が解像度が高いため、より精細感のある表示が可能になります。さらには有機EL(OLED)パネルを搭載しているため、より綺麗に、そしてしっとりとした色調で表示できます。PPIも高めのため、より滑らかな表現が可能。また表現できる色域も広いです。タッチパネルを搭載しており、指で操作できます。
レビュー機には、WQXGAパネル(2560 × 1600ドット)を搭載しています。
WQXGAパネルのリフレッシュレートは120Hz。通常のパネルは60Hzなので、動きの速い映像を滑らかに表現できます(UHD+パネルのリフレッシュレートは確認できませんでした)。
メリット | デメリット | |
TN |
|
|
VA |
|
|
IPS |
|
|
表示が綺麗なIPSパネルを搭載。
なので液晶表示は精細感が高く、映像を視聴していても楽しいです。
自分が撮影した写真を映し出してみました。色鮮やかに表現可能。
視野角も広く確保されているため、斜め方向からでも見え方に大きな変化は感じません。
UHD+パネルは、有機EL(OLED)パネルを採用。
有機ELディスプレイの主なメリット/デメリットは次のとおり。
- 高画質
- 黒をしっかり表現できる
- レスポンスが速い
- 焼き付きが発生しやすい
OLEDパネルの場合、広い色域を表現できるデジタルシネマの規格DCI-P3のカバー率100%を実現し、広い色範囲を表示することが可能。一般的なモニタよりも、多くの色を忠実に表現できるため、クリエイティブワークにも使えます。
一般的には、OLEDパネルの方が綺麗に表現できます。黒が引き締まって見えるので、映像を楽しみたい人に向いているかもしれません。
一般的な使い方をするので画質はそこそこでいい/価格を重視したいのであればWQXGAパネルで十分だと思います。ただし、画面表示にこだわりたい、臨場感溢れる動画を楽しみたい、クリエイティブワークで使いたいというのであればUHD+ OLEDパネルの方がおすすめです。あとタッチ操作したい場合はUHD+パネルを選択する必要があります。
キーボード
キーボードについて見ていきましょう。一般的にこのクラスのノートPCの場合、テンキーを搭載していることが多いのですが、ENVY 16-hではテンキーは非搭載。
数字を入力するときにちょっと不便ですが、キーボードがボディの中心に配置されるため、作業するときに体の中心とボディの中心を揃えることができ、姿勢が楽になります。長時間作業することの多いクリエイティブワークの場合、この方がいいかもしれないですね。
個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。左端の半角/全角キー、Tabキーなどが大きめです。
HPのノートPCの場合、Enterキーの右側にキーが一列配置されているモデルがありましたが、ENVY 16-hではEnterキーが一番右に配置されています。
なのでEnterキーを押そうとして、誤って他のキーを押してしまうことがありません。Enterキー自体大きいのですごく押しやすいです。
キートップはさらさらしています。キートップに印字されているフォントがちょっと薄め。デザイン重視なのかもしれませんが、ちょっと認識しづらく感じるときもありました。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は約1.3mm。実際に入力していて、ちょっと浅めに感じましたが、最近のスリムノートPCとしては標準的な深さかな。
個人的には、打鍵感はやわらかめに感じました。打鍵音もそれほど大きくはないと思います。
キーピッチ(キー間の距離)は約19mm。
デスクトップに同梱されるフルサイズのキーボードと同程度のキーピッチを確保しているため、窮屈な感じはしないですね。
キーボードにはホワイトのバックライトを装備。バックライトを点灯させれば、暗い環境でも快適なキー操作が可能です。明るさは2段階の設定が可能。
F4キーでバックライトのオン/オフの切り替え、明るさの設定を実行できます。
タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
滑りが良く、ストレス無く指を移動させることが可能です。
パームレストが広めのため、タイピング中に手のひらを置いて支えにしやすいです。
左側面部
左側面部。
左(本体奥側)から順に、通気孔、USB Type-A端子、、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート 、microSDカードリーダーが配置されています。
USB Type-A端子は、デバイス/ケーブルを接続する際に、フタを押し広げて使うタイプです。
左側面部にあるすべての端子にケーブル/デバイスを接続したところ。
右側面部
右側面部。写真左(本体手前側)から順に、USB Type-C×2、HDMI、USB Type-A、電源ボタンが配置されています。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
左右の側面部の端子類にケーブル/デバイスを接続したところ。すべての端子類が、ボディの奥の方に配置されているため、キーボードを使っているときに、ケーブルやデバイスが邪魔になることはないと思います。
前面部
前面部。
中央に窪みが設けられており、カバーを開くときに指を引っかけやすいです。
ゆっくりとでれば、片手だけでカバーを開けきることが可能。いちいち両手を使わなくてもいいのは便利だと思います。
背面部
背面部。
左側のヒンジ部分に「ENVY」のロゴが印字されています。
中央下に通気孔を配置。
底面部
底面部。通気孔が大きめにとられています。
レビューまとめ
以上、HP ENVY 16-hについて詳しく見てきました。特徴をまとめると次のとおり。
HP ENVY 16-hの特徴
- 第12/13世代インテルCore「Hシリーズ」プロセッサ+大容量の32GBメモリ搭載
- NVIDIA GeForce RTXシリーズグラフィックス採用
- 16インチの大きなディスプレイ採用/OLEDパネル選択可能
- 大きな画面を持つ高性能なノートPCを必要とするクリエイターに最適
- ゲーミングPCクラスの冷却性能
- シルバーをベースとしたスタイリッシュなデザイン
第12/13世代インテルCore「Hシリーズ」プロセッサ+大容量の32GBメモリ+NVIDIA GeForce RTXシリーズグラフィックスという充実構成により、高い描画処理能力を必要とするクリエイティブワークにおすすめのノートPCに仕上がっています。
16インチという大きめのパネルを採用しているため画面が見やすいと思います。また色域の広いOLEDパネル搭載モデルを選択できるため、忠実な色再現性が求められる作業を行うのに適しています。
ボディも、シルバーを基調とした上質なデザインに仕上がっているので、どんな場所でも違和感なく使えると思います。
性能の高い大画面ノートPCを探しているが、デザインも重視したい、エレガントなボディで気持良く作業したい、という人にオススメです。
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(更新日:2023年8月13日)