HP Pavilion 15-eh(AMD)実機レビュー
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Pavilion 15-eh(AMD)は15インチ液晶搭載ノートPC。HPのスタンダードクラスのPavilionシリーズに位置づけられています。
【プロモーション/貸出機材提供:株式会社日本HP】
シリーズ | 性能 | 特徴 |
Spectre | 高 ↑ ↓ 低 |
先進テクノロジーを搭載しつつ、高級感のあるデザインを備えた、HPノートPCの最上位シリーズ。 |
ENVY | スタイリッシュなデザインに仕上げつつ、Spectreよりもお手頃感を出したプレミアムノートPC。 | |
Pavilion | カジュアルなデザインで、コスパを重視したスタンダードノートPC。 | |
HP | シンプルなデザインで価格を最重要視したエントリノートPC。 |
Pavilion 15-eh(AMD)は、コスパを重視したPavilionシリーズに位置づけられます。
Pavilion 15-eh(AMD)の主な特徴は次のとおり。
- 15.6インチパネル搭載
- コンパクトなボディ
- AMD Ryzenプロセッサを搭載
- 表示の綺麗なIPSパネル搭載
- コストパフォーマンス重視の構成
AMD Ryzenプロセッサを搭載することで高いコスパをを実現。お手頃価格の15インチノートを探している人におすすめのモデルです。
ここでは、Pavilion 15-eh(AMD)の特徴・スペック等について詳しく解説します。
(*追記:AMD Ryzen 7000シリーズプロセッサ搭載モデルが追加されました)
Pavilion 15-eg(インテル)レビュー
Pavilion 15-eg(インテル)はインテルCoreプロセッサ搭載している点以外のスペックは、Pavilion 15-ehとほぼ同じです(ボディの大きさ/搭載している端子は同じ)。詳しくは、Pavilion 15-eg(インテル)レビューを参照してください。
【参考】Pavilion15-eh動画
Pavilion15-ehに関する動画をYouTubeにアップしています。
- 目次
- 1)スリムなボディ
- 2)スペックをチェック(AMD Ryzenプロセッサ搭載)
- 3)パッケージをチェック
- 4)パフォーマンスをチェック
- 5)質感を高めたデザイン
- 6)特徴/使い勝手をチェック
- 7)各パーツをチェック
- 8)同梱物をチェック
- 9)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
AMD Ryzen 7 5825Uプロセッサ/16GB (8GB×2) メモリ/1TB M.2 SSD(PCIe NVMe)/AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵)
*当サイト向け特別クーポンが提供されています。個人向けPCが7%オフ/法人向けPCが4%オフになるクーポンが利用可能です。【プロモーション/提供:株式会社日本HP】
1)スリムなボディ
Pavilion 15-eh(AMD)は、液晶の外枠(ベゼル)が狭いスリムベゼルデザインを採用。スリムベゼルデザインにより、コンパクトなボディを実現しています。
指と比べると、その狭さがよくわかります。
B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
すごく大きいという印象は受けないですね。
15インチノートPCとしては、扱いやすい大きさだと思います。
厚さは17.9-20.0mmとスリム。
非常に掴みやすいです。
シルエットも非常に綺麗。
さっと持ちあげて移動させることが可能。
重量は1.709kg(実測値)。標準的な15インチノートPC(2kg)と比べて軽量化されています。
なので扱いやすいと思います。
ただし、そうはいっても、持ちあげるとずしっとします。通常は据え置きタイプとして同じ場所で使用し、必要に応じて室内を移動するぐらいの使い方がベターだと思います。
脇に抱えて持ってみました。この状態で持つと、あんまり重さを感じないし、スリムでつかみやすいので、室内の移動ぐらいであれば苦になりません。
15インチノートPCとしてはコンパクトなつくりになっているため、ビジネスバックから取り出すときもボディの左右が引っかかることはないですね。
ディパックからもストレス無くさっと取り出すことができます。
2)スペックをチェック(AMD Ryzenプロセッサ搭載)
Pavilion 15-eh(AMD)の主なスペックは次のとおり。現時点でAMD Reyzen 5000シリーズプロセッサ搭載モデルのeh2000と7000シリーズプロセッサ搭載のeh3000が用意されています。
*インテルCoreプロセッサ搭載モデルを選択できるPavilion 15-eg(インテル)モデルと比較してみました。
→参考:Pavilion 15-eg(インテル)実機レビュー
パッケージ | Pavilion 15-eh(AMD) | Pavilion 15-eg(インテル) |
液晶 | 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ (1920×1080 / 最大1677万色) | 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ (1920×1080 / 最大1677万色) |
タッチパネル | ○ | ○ |
CPU | ■5000シリーズ AMD Ryzen 5 5625Uプロセッサ AMD Ryzen 7 5825Uプロセッサ ■7000シリーズ AMD Ryzen 5 7530Uプロセッサ AMD Ryzen 7 7730Uプロセッサ |
■第12世代 インテル Core i3-1215Uプロセッサ(最大4.40GHz, インテルスマート・キャッシュ10MB) インテルCore i5-1240Pプロセッサ(最大4.40GHz, インテルスマートキャッシ12MB) インテルCore i7-1260Pプロセッサ(最大4.70GHz, インテルスマートキャッシュ 18MB) ■第13世代 インテルCore i5-1335Uプロセッサ(最大4.60GHz, インテルスマートキャッシュ12MB) インテルCore i7-1355Uプロセッサ(最大5.00GHz, インテルスマートキャッシュ12MB) |
メモリ | 8GB (4GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) |
8GB (4GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) 16GB (8GB×2) DDR4-3200MHz (最大16GB) |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) 1TB SSD (PCIe NVMe M.2) |
256GB SSD(PCIe NVMe M.2) 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) 1TB SSD (PCIe NVMe M.2)(第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルのみ) |
光学ドライブ | - | - |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵) | インテルUHDグラフィックス(プロセッサーに内蔵)(第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルのみ) インテル Iris Xe グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
バッテリ駆動時間 | 最大約8時間30分 |
最大約7時間30分 |
インターフェイス | HDMI出力端子 ×1、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2 、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート ×1 | HDMI出力端子 ×1、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2 、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート ×1 |
寸法 | 約 360×234×17.9-20.0mm | 約 360×234×17.9-20.0mm |
重量 | 1.71kg | 1.71kg |
CPU
CPUは、AMD Ryzen 5000シリーズに加えて7000シリーズ搭載モデルが選べるようになりました。
CPU | AMD Ryzen 5 5625U | AMD Ryzen 7 5825U |
コアの数 | 6 | 8 |
スレッドの数 | 12 | 16 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.3Hz | 4.5GHz |
L2キャッシュ | 3MB | 4MB |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB |
TDP | 15W | 15W |
CPU | AMD Ryzen 5 7530U | AMD Ryzen 7 7730U |
コアの数 | 6 | 8 |
スレッドの数 | 12 | 16 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.5Hz | 4.5GHz |
L2キャッシュ | 3MB | 4MB |
L3キャッシュ | 16MB | 16MB |
TDP | 15W | 15W |
Ryzen 5 7530Uは、Ryzen 5 5625Uから最大周波数がアップしています。Ryzen 7 7730Uは、コア数/スレッド数/最大周波数/キャッシュ/TDPがRyzen 7 5825Uと同じです。
レビュー機は、AMD Ryzen 7-5825Uプロセッサを搭載.
メモリ
メモリは標準で8GBを搭載。Web閲覧/ビジネスアプリの操作/動画再生といった、比較的負荷の軽いタスクを処理する分には8GBのメモリ容量で十分だと思いますが、16GB搭載モデルも選ぶことができます。
どちらも2枚のメモリで構成されるデュアルチャネル構成のため、より高速にデータをやりとりできます。
メモリ容量 | 説明 | |
8GB | ↓ ↓ 快適 |
一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。 |
16GB | 負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。 |
8GBメモリ搭載モデルの場合、負荷がかかると処理にもたつくシーンが出てきます。マルチタスクを実行する場合や負荷がかかるタスクを処理する場合にパフォーマンスに妥協したくなければ、16GBメモリ搭載モデルがオススメです。
レビュー機は、16GB(8GB×2)メモリを搭載。
ストレージ
ストレージには、HDDよりも高速アクセスできるSSDを搭載。256GB/512GB/1TBの容量を選べます。
価格 | アクセス速度 | 耐衝撃性 | 静音性 | 重量 | |
HDD | ○ | △ | △ | △ | △ |
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。 | |||||
SSD | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。 |
レビュー機は、1TB SSDを搭載。Intel製のSSDが使われています。
ちなみに、使用開始のストレージの空き容量は907GBでした(空き容量はマシンの構成によって異なる可能性あるので参考程度にしてください)。
グラフィックス
グラフィックスは、CPU内蔵タイプを搭載。高性能なカードタイプのグラフィックス搭載モデルは用意されていません。
【参考】HP Pavilion 15-eg3000(インテル)とeh3000(AMD)の比較動画
2023年モデルのHP Pavilion 15-eg3000(インテル)とeh3000(AMD)の比較動画をYouTubeにアップしています。
3)パッケージをチェック
Pavilion 15-eh(AMD)のパッケージ別のスペックは次のとおり。
モデル名 | スタンダードモデルG3 8GBモデル |
スタンダードモデルG3 16GBモデル |
パフォーマンスモデルG3 |
CPU | AMD Ryzen 5 5625U | AMD Ryzen 7 5825U | |
メモリ | 8GB (4GB×2) | 16GB (8GB×2) | |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) | 1TB SSD (PCIe NVMe M.2) |
モデル名 | スタンダードモデルG4 |
スタンダードプラスモデルG4 |
パフォーマンスモデルG4 |
CPU | AMD Ryzen 5 7530U | AMD Ryzen 7 7730U | |
メモリ | 8GB (4GB×2) | 16GB (8GB×2) | |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) | |
割引き後の価格 | 完売 | 【快適パソコンライフ】 104,000円~ |
【快適パソコンライフ】 124,000円~ |
(*価格は2024/7/5時点(税込))
8GBメモリ搭載のスタンダード/16GBメモリ搭載のスタンダードプラス/パフォーマンスの3つのパッケージの中から選択可能。
価格重視ならスタンダードモデルの8GBメモリ搭載モデル、コスパを重視しつつ性能アップを図りたい、さらにストレージ容量も増やしたいのならスタンダードプラスモデル、性能重視なら、AMD Ryzen 7プロセッサを搭載したパフォーマンスモデルがいいと思います。
4)パフォーマンスをチェック
Pavilion 15-eh(AMD)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【パフォーマンスモデルG3】
AMD Ryzen 7 5825Uプロセッサ/16GB (8GB×2) メモリ/1TB M.2 SSD(PCIe NVMe)/AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵)
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
最高品質 | 1920×1080 | 9811 | とても快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
標準品質(ノートPC) | 1920×1080 | 5068 | 快適 |
高品質(ノートPC) | 1920×1080 | 3834 | 快適 |
最高品質 | 1920×1080 | 2896 | やや快適 |
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
軽量品質 | 1920×1080 | 2228 | 重い |
標準品質 | 1920×1080 | 1705 | 動作困難 |
CPU内蔵グラフィックス搭載モデルなので、さすがにファイナルファンタジー15を快適に楽しむのは難しいですね。ただし、負荷が中程度までのゲームであれば画質に応じて快適に楽しめるという結果が出ています。スタンダードクラスのノートPCとしては十分だと思います。
実際にWeb閲覧/動画再生など、それほど負荷がかからないタスクを実行しているときに、動きがモッサリしてストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。
5)質感を高めたデザイン
カラーリングは、フォグブルーとセラミックホワイトの2色を用意。
こちらはフォグブルー。
照明が当たると、すごく鮮やかなブルーに見えます。
光が当たったときと当たらないときでは、印象が全然違いますね。
天板部の表面はすべすべしていて、触っていると心地いいです。汚れもそれほど目立たないと思います。
キーボードおよびその周囲にもブルーを採用。
底面部もブルーを採用しているため、統一感があります。
ブルーで包み込まれている感じですね。
こちらはセラミックホワイト。すごく鮮やかなホワイト色です。
セラミックホワイトの天板部分には、AED(アニオン電着塗装)加工が施されており、触るとサラサラして心地いいです。まるで陶磁器を触っているかのようです。
また指紋や汚れがつきにくく、キズにも強くなっています。光が当たったところの反射も柔らかく、質感を高めています。
セラミックホワイトでは、キーボードおよびその周囲にはシルバーを採用。落ち着いた色合いです。
底面部もシルバーです。
HP Pavilion 15-eh(AMD)はコスパにこだわったスタンダードノートPCですが、デザイン面もがんばっていると思います。一昔前のモデルのチープ感はまったく感じないですね。
特にセラミックホワイトは、AED加工のおかげで、質感の高いデザインに仕上がっています。このクラスのノートPCとしては、使っていて満足度の高いデザインだと思います。個人的には、セラミックホワイトの方が好みですね。
6)特徴/使い勝手をチェック
Pavilion 15 eh(AMD)の特徴/使い勝手をチェックします。
搭載している端子類
搭載している端子類は次のとおり。
- HDMI 2.1出力端子×1
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2
- SuperSpeed USB Type-C 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
以前のモデルではmicroSDカードスロットが搭載されていましたが、最新モデルでは割愛されています。ご注意ください。
USB端子は、従来からあるType-A端子が2つ、前後の向きのないType-C端子が1つの合計3つ搭載されています。
USB端子 | 個数/場所 | 最大転送速度 |
USB Type-A | 2個/右側面部・左側面部 | 5Gbps |
USB Type-C | 1個/左側面部 | 10Gbps |
USB Type-C端子は、DisplayPort/PowerDeliveryに対応しています。なので外部映像出力や給電に利用することが可能。
USB Type-C | 本モデルでの対応 | 備考 | |
Alt Mode-DisplayPort | 外部映像出力可能 | ○ | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 受給電可能 | ○ | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 | 最大40Gbpsで転送可能 | × | Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
Thunderbolt 4には非対応です。
PowerDelivery対応のバッテリがあれば、USB Type-C端子に接続して充電することができます。写真のモバイルバッテリは60W型。最大60Wの電源を使用できます。Pavilion 15 eh(AMD)は45W型ACアダプタを採用しているので充電可能です。
映像出力
映像出力端子として、HDMI端子とUSB Type-C端子が利用できます。
24インチモニタと接続したところ。
USB Type-C入力端子を搭載したモニタを用意できるのであれば、USB Type-Cケーブルで接続するだけで外部出力することができます。
また対応するモニタと接続すれば、USB Type-Cケーブル1本接続するだけで外部映像出力に加え、充電も実行することができます。
ただし、充電も実行するには、モニタ側の最大対応電源がPCの電源を上回っている必要があります。HP Pavilion 15-eh(AMD)の場合、45W型のACアダプタを採用していますが、今回使用しているモニタは最大65Wの電源を使用できるため、充電可能です。
USB Type-C経由で接続した状態で、HDMI端子経由で4K TVにも接続してみました。
3画面同時出力することができました。4Kテレビでは4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力可能。最大3画面に同時出力できるので、広い表示領域を確保して作業効率をアップできます。
4Kの解像度で出力するとリフレッシュレートが30Hzに制限されてしまうモデルがありますが、Pavilion 15-eh(AMD)では60Hzに設定できるため、動画も滑らかに表現できます。
一般的にマルチディスプレイ画面の切り替え・表示方法の設定は「設定」画面で行うのですが、HP Pavilion 15-eh(AMD)では、f2キーを押して設定することが可能。
F2キーを押すと、パネル右下に「映す」メニューが表示され、「PC画面のみ」「複製」「拡張」「セカンド スクリーンのみ」の中から選択できます。
指紋認証対応
HP Pavilion 15-eh(AMD)は指紋認証センサーをキーボード右下に標準で装備しています。これにより、セキュリティを高めることができるうえ、ログイン時の手間を省けます。指紋認証だから、マスクをしていても利用可能。なお、顔認証機能は用意されていません。
起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。
1回目→22.4秒/ 2回目→21.7秒/ 3回目→21.12秒
これぐらいの速度で機動するのであれば、そんなに待たされる感じはないですね(起動時間は、マシンの構成等により異なる可能性あるので参考程度にしてください)。
リフトアップヒンジ採用
HP Pavilion 15-eh(AMD)は、背面部が接地するリフトアップヒンジを採用。カバーを開くと、底面部と机の間にスペースができるため、効率的なエアフローを確保できます。
またキーボードが傾斜する形になるため、タイピングしやすくなります。
接地する部分に傷がつかないよう、背面部の左右に突起が設けられています。
リフトアップヒンジの場合、背面部に通気口を配置できないため、本体とパネルの間に通気口が設けられており、ここから排熱する仕組みになっています。
ちなみにパネルは上の画像の角度まで傾けることが可能です。
バッテリ駆動時間
レビュー機で、輝度80%/電源モード(バッテリー):バランスの状態で、YouTubeで標準サイズの動画を視聴しながら、文字入力/Web閲覧を実行した場合のバッテリ使用率は次のとおりです。
経過時間 | バッテリ使用率 |
1時間 | 14% |
2時間 | 28% |
3時間 | 40% |
3時間35分 | 50% |
3時間35分で50%バッテリを消費しているので、単純計算で、フル充電している状態から約7時間10分バッテリを駆動させることができる計算になります。
スペック値は最大約8時間30分ですから、実際のバッテリの持ちはこんなものでしょう(バッテリ駆動時間は、構成、使い方・環境によって大きく異なるので、あくまで参考程度にしてください)。
WiFi6対応
HP Pavilion 15-eh(AMD)はWiFi6に対応。WiFi6環境を構築していれば、通信の安定性が増すほか、より高速なワイヤレス通信が可能になります。
規格 | 周波数 | 最大通信速度 |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11ac | 5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax(WiFi6) | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
なお、SIMカードトレイは用意されておらずLTE通信には非対応です。
排熱・騒音
Web閲覧/動画再生といった、負荷が軽めのタスクを実行しているとき、ファンの回転音が気になることはほとんどありませんでした。ただし、負荷のかかるベンチマーク実行時は、ファンの回転数が上がり、すこしファンの風切り音が大きくなりますが、「ちょっと音がするな」という感じで、すごくうるさく感じることはありませんでした。
またベンチマーク実行後、通気口のある底面部を触ってみましたが、ちょっと温まっているぐらいで、熱くて触っていられないほどの熱さは感じませんでした。あとキーボードも少し温かくなりますが、こちらも熱くて触れないほどではありませんでした(いずれも、使用した範囲での個人的な感想です。受け止め方には個人差があります)。
サウンド
北欧の老舗音響メーカーBang&Olfusenと共同開発したサウンドシステムを搭載することで、高品質なサウンドを楽しめます。
スピーカーは、底面部の左右に配置。
デュアルスピーカーシステムを採用しています。
この位置にスピーカーがあると、音が机に反射する形になり広がりのあるサウンドを楽しめます。
実際に音楽を聴いてみましたが、シャカシャカする感じは少なく、全体的に聞きやすいサウンドでした。すごく高音質というわけではありませんが、スタンダードレベルのノートPCとしては妥当なレベルの音質だと思います(個人的感想です)。
同梱されているB&O Audio Controlツールを使って、サウンドをチューニングすることができます。
Webカメラ
液晶上部にWebカメラを配置。約92万画素のカメラなので画質は高画質とは言えず、それなりです。画質にこだわるなら、外付けのWebカメラを使用する方がいいと思います。
カメラ使用時には、右横のステータスランプが点灯します。カメラを使わない時にカメラを隠すシャッター機能は非搭載です。
照明アプリを用意
「HP Enhancd Lightning」というアプリが同梱されており、カメラ使用時に被写体を明るく照らすことが可能。
アプリを起動すると、上の画像のように白い円が画面に表示されます。白く光らせることで、被写体を明るく照らし出せる、という仕組みになっています。ちょっと暗いな、と思ったら、いちいち照明を用意しなくても明るく撮影できるのは便利ですね。
右下に表示されるコントローラで設定可能。
照明部分の幅を変更したり、明るさを調整したり、色を黄色/青色に変更したり、照明の形を「ドーナツ状」「四角」「縦棒」に変更したりできます。
OMEN Gaming HUBツール同梱
HP Pavilion 15-eh(AMD)はゲーミングPCではありませんが、レビュー機には、OMEN Gamin Hubツールが同梱されていました。このツールの「システムモニター」を使えば、CPU/RAMの使用率、ネットワーク速度など、マシンの使用状況をチェックすることができます。
機内モード搭載
機内モードを搭載。F12キーを押せば、機内モードのオン/オフを切り替えることができます。
即座にワイヤレスをオフにしたい場合に便利です。
7)各パーツをチェック
Pavilion 15 eh(AMD)の各パーツをチェックします。
ディスプレイ
モデル名 | Pavilion 15 eh(AMD)の液晶パネル |
パネル | 15.6インチ/IPS/16:9 |
最大解像度 | 1920×1080 |
光沢/非光沢 | 光沢 |
タッチパネル | タッチパネル |
ディスプレイには15.6インチパネルを搭載。大きめのパネルなので画面が見やすいです。
24インチモニタと比べるとこんな感じ。
最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。より高精細なパネルのオプションは用意されていません。推奨倍率は125%。文字が大きくて読みやすいのですが、僕的にはちょっと大きすぎるかな。
上の画像は拡大率100%で表示したところ。個人的には小さすぎて見づらく感じることはありませんでした(このあたりの受け止め方には個人差があると思います)。この倍率なら、複数のウィンドウを並べて表示させることで、作業効率をアップさせることができます。
IPSパネルを採用。
メリット | デメリット | |
TN |
|
|
VA |
|
|
IPS |
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|
他のパネルに比べて表示が綺麗で、色表現も鮮やか。動画を視聴してみましたが、黒も引き締まって表現さます。臨場感があって見ていて楽しいですね。
精細感も高め。
自分で撮影した写真を映し出してみました。赤色が鮮やかで細かいところまで描写されています。
しかも、広い視野角を確保できます。少し斜め方向から見ても、見え方に変化はほとんど感じません。
光沢パネルを採用しているため、色の表現が鮮やかですが、映り込みが発生しやすいです。
適宜角度を調整する必要がありますが、個人的には室内で使う分にはすごくギラギラして見づらいという印象は受けませんでした。
メリット | デメリット | |
光沢パネル |
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|
非光沢パネル |
|
|
オプションで非光沢パネル搭載モデルも選べるといいのですが、残念ながら用意されていません。
非光沢パネルを搭載したモニタと比べてみました。写真下のHP Pavilion 15-eh(AMD)のパネルの方が落ち着いた色合いです。
タッチパネル搭載。指で直感的に操作できるのは非常に便利です。
キーボード
個別のキーが独立したセパレートタイプのキーボードを採用。
フォグブルーモデルの場合、カラーリングは異なりますが、キーボード設計は同じです。
左上の半角/全角キー、一番下の段のCtrlキーやFnキーなどが少し小さめのつくりになっています。
テンキーを搭載。テンキーがあると、数字を入力するときに便利です。
Enterキーは標準サイズ。それほど小さくないので押しやすいですが、右のテンキーとの間のスペースが狭いため、慣れないうちは打ち間違えが発生しやすいかもしれません。
キートップはちょっとつるつるしているので 、指を移動させやすいです。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は1.3mm。スリムタイプのノートPCなので少し浅め。
打鍵感はちょっと柔らかめです。
個人的には、もう少し固めの方が好きですが、特に使いづらさは感じません。
キーボードのキーピッチ(キー間の距離)は18.7mm。
フルサイズのキーボード(19mm)よりも若干狭めですが、これぐらいの差であれば窮屈さは感じません。
キーボードにはホワイトのバックライトを装備。暗い環境でも快適なキータイピングが可能です。明るさは2段階の設定が可能です。
F11キーで、オン/オフ、明るさの切り替えを実行できます。
キーボード右上の、ファンクションキーの列に電源ボタンが配置されています。
電源がオンの状態で、ホワイトのランプが点灯します。
この位置に電源ボタンがあると、タイピング中に誤って電源ボタンを押すことがありますが、ボタンが固めのため、軽く押した位では反応せず、誤動作しにくいと思います。
タッチパッド
タッチパッドは、クリックボタンが一体となったタイプを採用。
表面の滑りは非常にいいですね。
大きさもちょうどいい感じ。
パームレスト部分の表面を触るとさらさらしており、タイピング時に手の平を置いているときにべとつきを感じにくいです。
左側面部
写真左から順に、HDMI 2.1出力端子、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps、SuperSpeed USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートが配置されています。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。
右側面部
写真左から順に、セキュリティロックケーブル用スロット、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps、電源コネクタが配置されています。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
前面部
前面部には何も配置されていません。
前面部の中央が窪んだデザインを採用しているため、カバーを開けるときに指を引っかけやすいです。
ただし、片手だけでカバーを開けきることはできません。
背面部
背面部にも端子類は配置されていません。
中央に「Pavilion」のロゴが印字されています。
底面部
中央に通気孔が配置されています。
8)同梱物をチェック
HP Pavilion 15-eh(AMD)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブルに加えて、コンセント部分のみのパーツも同梱されています。
ACアダプタと電源ケーブル。ACアダプタには結束用のバンドが付いており、使わないときはケーブルを束ねておくことができます。
ACアダプタは片手で握れるコンパクトサイズ。
ちょっと厚みのある立方体の形状をしています。
45W型のACアダプタを採用。
接続端子には、L型コネクタが採用されています。
右側面部の一番奥にある電源コネクタに接続して充電します。L型コネクタなので、接続時に必要なスペースを最小限に抑えることができるのがわかりますね。
電源ケーブルは、引っかけたりしたときに破断しないよう丈夫なつくりになっています。その分、ケーブルが曲げにくく、ちょっと扱いにくく感じることもあります。
電源ケーブルとACアダプタの合計重量は272g。一般的な15インチノートPCの場合、300gを超えるケースが多いので、ちょっと軽量化されています。
前述したようにコンセントのみのパーツが同梱されています。
こちらの方が、持ち歩くときに軽量化することができます。
ただし、ケーブルの長さは短くなるので注意が必要です。
コンセントのみのパーツとACアダプタの合計重量は201g。電源ケーブルを持ち歩くときと比べて71g軽量化できます。
セットアップ手順、各パーツ名称などを示したペーパーも同梱されています。
まとめ
以上、Pavilion 15-eh(AMD)について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。
- 15.6インチパネル搭載
- コンパクトなボディ
- AMD Ryzenプロセッサを搭載
- セラミックホワイトとフォグブルーの2色を用意
AMD Ryzenプロセッサ(Ryzen 5/Ryzen 7)を搭載しており、高いコスパを実現。お求めやすい価格に設定されています。
15.6インチという大きめの液晶を採用しつつ、ボディはコンパクト化されているので扱いやすいと思います。デザインの質感も高めです。
大きな液晶を搭載したノートPCを探しているが、コスパは重視したい、扱いやすさも大切だという人にオススメです。
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(更新日:2023年4月20日)