HP Pavilion 15-cs0000レビュー
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Pavilion 15-cs0000は15インチ液晶搭載ノート。HPのスタンダードノートPavilionシリーズに位置づけられています。
Pavilion 15-cs0000の主な特徴は次のとおり。
- 上質なデザイン
- コンパクト/スリム化を実現
- 15.6インチ液晶搭載
- リフトアップヒンジを採用
- 光学ドライブ非搭載
- 第8世代インテルCore i5/Core i7プロセッサを搭載
ここでは、Pavilion 15-cs0000の特徴・スペック・使い勝手等について詳しく解説します。
*追記:Pavilion 15-cs0000の後継モデルとしてPavilion 15-cs3000が登場しました。ボディのサイズ・搭載している端子類は同じですが、第10世代インテルCoreプロセッサを搭載するなどスペックを強化しています。詳しくはPavilion 15-cs3000詳細情報を参照してください。
- 目次
- 1)スリムなボディ
- 2)ベゼルが薄い
- 3)スペックをチェック
- 4)パフォーマンスをチェック
- 5)質感の高いデザイン
- 6)リフトアップヒンジを採用
- 7)サウンドも充実
- 8)各パーツをチェック
- 9)同梱物をチェック
- 10)まとめ
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
1)スリムなボディ
これまでスタンダードノートPCの場合、それほどスリムさは追求されていなかったのですが、
このPavilion15-cs0000では、約20mmというスリムなボディを実現しています。
これぐらいの厚さだとすごく掴みやすいですね。さっと持ち上げて移動できます。
液晶を開いたところ。
横から見るとスリムさがよくわかります。
重量は約1.83kg。一般的な15インチノートPCと比べて若干軽くなっています
気軽に外に持ち出すというのはちょっと難しい重さですが、脇に抱えれば、ちょっと移動するぐらいであれば、特に問題ないと思います。
まあ15インチノートPCですから、携帯することを想定して購入する人は少ないと思います。
15インチノートPCとしてはすごくスリムなボディなので、いろいろ使い勝手はいいと思います。
ボディはコンパクトなので鞄からの出し入れもスムーズに行えます。
スリムなので、鞄内でも場所を取らないし、つかみやすいのでさっと取り出せます。
ディパックからの出し入れもスムーズです。
2)ベゼルが薄い
Pavilion15-cs0000では、液晶の外枠(ベゼル)が狭くなっています。
ベゼルが狭いため、ボディをコンパクトにすることができるほか、
画面を見たときにベゼルの存在が気にならず、画面への没入度を高めることができます。
同じPavilionシリーズの15インチ液晶搭載モデルPavilion cu0000(光学ドライブ搭載)と比べると、ベゼルの狭さがよくわかります(右がPavilion15-cs0000です)。
光学ドライブ非搭載・ベゼルの狭いデザインにより、cs0000は、cu0000と比較して、よりコンパクト、
よりスリム、より軽量化を実現しています。
ボディ | Pavilion cs0000 (本モデル) |
Pavilion cu0000 |
横幅 | 361mm (△5mm) |
376mm |
奥行 | 246mm (△2mm) |
248mm |
高さ (最厚部) |
20mm (△4mm) |
24mm |
重量 | 1.82kg (△0.25kg) |
2.07kg |
ベゼルが薄いモデルの場合、Webカメラを液晶の下部に配置する場合があるのですが、このPavilion15-cs0000では上部に配置されています。
下に配置されていると見上げる形になりますが、上部に配置されていると自然な見え方になります。
3)スペックをチェック
Pavilion 15-cs0000の主なスペックは次のとおり。
パッケージ | スタンダード | パフォーマンス |
OS | Windows 10 Home | |
液晶 | 15.6型 (1920×1080) IPS ブライトビュー |
|
タッチパネル | × | |
CPU | インテル Core i5-8250U プロセッサー (1.60GHz-3.40GHz, インテルRスマートキャッシュ 6MB) | インテル Core i7-8550U プロセッサー (1.80GHz-4.00GHz, キャッシュ 8MB) |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz 16GB (8GB×2) DDR4-2400MHz |
|
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB HDD 5400回転 | |
光学ドライブ | - | |
グラフィックス | インテルUHDグラフィックス | NVIDIA GeForce MX150 (4GB GDDR5) |
バッテリ駆動時間 | 約9時間 | |
インターフェイス | HDMI 出力端子 ×1、USB3.1 Gen1 ×2 、USB Type-C 3.1 Gen1 ×1 、ネットワークポート(RJ45) ×1、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート ×1 | |
寸法 | 約 361×246×18.0-20.0mm | |
重量 | 1.82kg |
スタンダード/パフォーンマンスの2つのパッケージが用意されています。
CPU | 第8世代インテル Core i5-8250U | 第8世代インテル Core i7-8550U |
コアの数 | 4 | 4 |
スレッドの数 | 8 | 8 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 1.60GHz | 1.80GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 3.40GHz | 4.00GHz |
キャッシュ | 6MB | 8MB |
インテル第8世代Core i5-8250U/Core i7-8550Uプロセッサ搭載モデルを選択できます。
メモリは標準で8GBを搭載。スタンダードノートとしてWeb閲覧/ビジネスアプリの操作/動画再生といった、比較的負荷の軽いタスクを処理する分には8GBのメモリ容量で十分です。
16GB搭載モデルも選ぶことができます。より快適に処理したいのであれば、16GBメモリ搭載モデルがオススメです。
ストレージはSSD+HDDのハイブリッド構成を実現。高速アクセスと大容量データ保存のいいとこ取りが可能です。
またSSDには、SATA接続よりも高速なPCIe NVMe M.2接続タイプを採用しています。容量も256GBとなっており、割と多めです。
グラフィックスは、CPU内蔵タイプのインテルUHDグラフィックスに加え、NVIDIA GeForce MX150(4GB GDDR5)搭載モデルを選べます。
HP Webサイトでは、NVIDIA GeForce MX150は、インテルUHDグラフィックスの3倍以上のパフォーマンスを実現します(「3D Mark」Fire Strikeによるグラフィックススコア結果の比較)。
バッテリ駆動時間は約9時間(公称値)。外出先でバッテリ残量を気にしなくて済むレベルの駆動時間を確保しています。またHPファーストチャージ機能にも対応。45分で約50%充電できるので、急いでいるときお安心です。
Windows Hello 対応。 顔認証で瞬時にサインインできます。
4)パフォーマンスをチェック
Pavilion15-cs0000のパフォーマンスをチェックしてみましょう。レビュー機の構成は次のとおり。
スタンダード
・CPU:インテル
Core i5-8250U
・メモリ:8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz
・ストレージ:256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+1TB HDD 5400回転
・グラフィックス:インテルUHDグラフィックス
CPUの性能をチェックできるCINEBENCHベンチマークのスコア。
CPU:564cb→500点台なので、スタンダードノートとしては十分なレベルです。
ストレージの性能をチェックするCrystalDiskMarkベンチマークソフトのスコア。
高速アクセスできるPCIe NVMe M.2タイプのSSDを搭載しているので、非常に高いスコアを記録。
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトのスコア。
「最高品質」「1280×720」でスコアは「6212」、評価は「快適」。
「標準品質」「1920×1080」でスコアは「3612」、評価は「普通」。
負荷が高くないゲームであれば、解像度を低めに設定すれば、十分楽しめるレベルの性能を有しています。
負荷が中程度のゲーム「FINAL FANTASY 14 紅蓮のリベレーター」ベンチマークソフトのスコア。
「標準品質(ノートPC)」「1920×1080」でスコアは「3024」、評価は「やや快適」。
重いゲームは難しいけど、負荷が中程度ぐらいまでのゲームだったら、解像度を低めにすれば楽しめるレベルの性能を確保しています。
スタンダードノートPCで一般的に行うことが多いWeb閲覧・動画再生といったタスクであれば、サクサク快適にこなせます。
起動も早いです。電源をオンにしてからデスクトップ画面が表示されるまで約12秒。そんなに待たされることなく使用を開始できます。
5)質感の高いデザイン
Pavilion 15-cs0000はスタンダードノートですが、デザインにもこだわっています。
カラーリングは、セラミックホワイト&モダンゴールドのみを用意。
天板部分がホワイト、他の部分はゴールドを採用しています。
ホワイトとゴールドのツートンカラーがすごく綺麗。上質なホワイトカラーを使っているため、とても質感の高いデザインになっています。ちょっと見ただけでは、スタンダードノートとは思えない仕上がりです。光が当たったときの反射がいい感じ。
HPの上位シリーズSpectreクラスに匹敵する仕上がりです。Spectreで採用されたAED(アニオン電着塗装)加工を施したセラミックホワイトの天板素材を採用。
白が凄く映えます。触ってみると、確かにセラミックみたいな質感で、単なる樹脂製の天板とは明らかに異なります。さらっとしていて気持ちいいですね。光が当たったときの反射も柔らか。
キーボードおよびその周辺部分はゴールド。ちょっと高級な感じがします。
すごくお洒落な感じがしますね。女性にも受けそうなカラーリングです。
側面部および前面部は中央が窪んだ形状になっており、指をひっかけやすくなっています。
キーボード上部のスピーカーグリル部分には、幾何学模様を採用。
細かいところまでしっかり作り込まれています。
8)各パーツをチェック
液晶は15.6インチパネルを採用。最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。
光沢パネルを搭載しているため、映り込みが発生しやすいです。適宜液晶の角度を調整する必要があります。ただ光沢パネルのおかげで、色の表現はすごく鮮やか。黒もしっかり表現できます。
スタンダードノートPCだと、コストを抑えるために液晶にTNパネルを搭載するモデルが多いのですが、Pavilion 15-cs0000は、IPSパネルを搭載しています。
TNパネルに比べてIPSパネルは、表示が綺麗、視野角が広く、どの方向から見ても表示が変化しづらいというメリットがあります。
IPSパネルを搭載しているPavilion 15-cs0000は、表示に精細感があり、非常に綺麗です。
前述したように視野角も広く、斜め方向から見ても、
下方向から見ても、見え方の変化が少ないため、いちいち液晶の角度を調整するケースが減ります。
映像を視聴しましたが、精細感が高く、色も鮮やかで、黒もしっかり描写されるので、すごく楽しめました。液晶の見え方に関する満足度は高いと思います。
タッチパネルは非搭載です。
キーボード。
個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。
特に小さなキー、変則的なキー配置はなく、使いやすいです。
テンキーを搭載しており、数字を入力する際に便利です。テンキーも、他のキーとほぼ同じ大きさを確保しています。
キートップはちょっとつるつるした感じになっています。
ボディはスリムですが、キーストロークは一般的なノートPCと同程度の約1.5mmを確保しています。
打鍵感は柔らかめ。押したときの反発も丁度いいので、押していて心地いいです。キーを強く押してもたわんだりしないので安定したキー操作が可能です。
キーを押したときの音もそれほど大きくは感じません。
キーピッチは約18.7mm。
デスクトップのキーボードと同程度のキーピッチを確保しているため、窮屈さは感じません。快適なキータイピングが可能です。
白色のバックライトを装備しています。オンオフの切り替えのみが可能で、明るさの調整はできません。
タッチパッドは横長で十分な広さを確保しています。クリックボタンが一体となったタイプを採用。
表面はさらさらしており、指の滑りがいいですね。ストレス無く操作できます。ポインタも思った通りの位置にピタッと移動できます。
クリックボタン部分の押し込み幅もちょうどよく、押した感触も柔らかくて心地いいです。 クリックしたときの音もあまり大きくないので、それほど気になりません。
ただし、下の方のクリックボタン該当部分をきちんと押さないと反応してくれないことがあります。
右側面部。
SDカードスロット、
セキュリティロックケーブル用スロット、USB 3.1 Gen1 ×2、電源コネクターが配置されています。
電源ケーブルを接続したところ。接続時にスペースをあまりとらないL型コネクタを採用しています。
SDカードをスロットに挿入してみました。
カードの大部分がスロット内に収まっています。
左側面部。
HDMI出力端子、ネットワークポート(RJ45)、USB Type-C 3.1 Gen1、ステータスライト、
ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートが配置されています。
背面部に端子類は配置されていません。
中央に「Pavilion」のロゴが印字されています。
底面部。継ぎ目はなく、簡単には筐体内部にアクセスできない設計になっています。バッテリは内蔵されています。
通気孔が配置されています。
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(更新日:2018年10月10日)