HP Stream Mini 200-020jpレビュー

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HP Stream Mini 200-020jpは、基本スペックを抑えめにしつつ、オンラインストレージとの連携を図ることで、使いやすさ/低価格を実現したデスクトップ。大きさも非常に小さく手の平サイズを実現しています。

HP Stream Miniレビュー

コバルトブルーのカラーリングがすごく鮮やかです。
目次
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

1)最小構成で24,400円という低価格を実現!

Stream Mini 200-020jpの最大の特徴はなんといってもその安さ!最小構成で24,400円(税抜)という価格設定になっています(5/19に3,000円値引きされました)。税込みで26,352円。税込みで3万円を切ってきました!

デスクトップでこの低価格を実現しているモデルは、他ではなかなかお目にかかれないですね。もちろん、その分スペックは抑えめなので、メインマシンとしてバリバリ使用するのには向いていませんが、セカンドマシン/テレビ用マシン/子供用マシン/共用マシンとして使用するのであれば十分だと思います。

2)基本スペックをチェック!

Stream Mini 200-020jpの主なスペックは次のとおり。
機種名 Stream Mini 200-020jp
OS Windows 8.1 with Bing
CPU Celeron 2957U(1.4GHz、2コア2スレッド、TDP15W)
メモリ 2GB
ストレージ 32GB SSD
(オンラインストレージのOneDrive 200GBを2年間利用できるライセンスが標準で付属)
光学ドライブ -
ワイヤレス IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0
端子類 USB3.0 x 4、HDMI x 1、DisplayPort×1、LAN端子、SDカードスロット、音声入出力
拡張性 空きメモリスロット1基
空き2.5インチドライブベイ1基
(ユーザーが内部構成を変更すると、サポート対象外となる)
寸法 約145(幅)×146(奥行き)×53(高さ)mm
重量 約550g
最小構成価格 24,400円(税抜)
OSは、Windows 8.1 with Bing。IEのデフォルトの検索エンジンがBingであることを除けば、機能性は通常のWindows 8.1と同じです。Windows 8.1 with Bingはライセンス料無料で利用できるため、本体価格を引き下げるために採用したのでしょう。

プロセッサは、コストパフォーマンスに優れたインテルのCeleron 2957Uを搭載。2つのコアを持つデュアルコアプロセッサです。

メモリは2GB。ちょっと容量が足りないかな、という気がしますが、最新のCPUでは、メモリを効率的に使えるようになっているため、Web閲覧/動画再生程度の、それほど負荷のかからないライトユースであれば、それほど大きなストレス無く作業できると思います。

ストレージは32GB SSD。HDDではなくSSDを搭載しているので、高速アクセスが可能です。しかも次世代規格のM.2を採用しており、7200回転のHDDに比べて読み込み速度は約10倍、書き込み速度は約3倍を記録。非常に高速です。

ただし、32GBというと、容量の大きなデータは保存できません。なので容量の少なさを補うために、Stream miniには2年間のMicrosoft OneDrive 200GBの利用権が付属しています。

Stream Miniはデスクトップなので、ネットに接続できる環境で使用することが多いと思います。なので足りない分は、ネットストレージを利用できます。もちろん、USB接続の外部HDDを利用してもいいでしょう。

光学ドライブは搭載していません。

デフォルトでワイヤレスに対応しており、IEEE 802.11b/g/nおよびBluetooth 4.0を利用可能です。
利用できる端子類は、USB 3.0×4、LAN端子、SDカードスロット、HDMI、DisplayPort。映像出力端子として、HDMIとDisplayPortが用意されているので、テレビなどに接続して大画面で楽しむこともできます。またデュアルディスプレイに対応しているため、それぞれの映像出力端子に液晶をつないで、2つの画面で広い表示領域を確保できます。

WIN SCORE SHAREでWindowsエクスペリエンスインデックスの値をチェックしてみました。結果は上のとおり。インテルCeleronプロセッサ、2GBメモリ搭載ということで、プロセッサ/メモリのスコアは低めになっていますが、ストレージにM.2規格のSSDを搭載しているだけあって、プライマリディスクのスコアは高めです。

Stream Miniは、価格重視のためスペックが抑えめ。したがって、バリバリ作業をこなすためのマシンという位置づけにはなっていないので、このスコアは妥当なところだと思います。

YouTubeの動画を再生しているときのCPUの使用率は上のとおり。それほど大きな負荷にはなっていないのがわかります。

メモリは2GBしかないので、常に大部分を使用している感じですね。このあたり、不安な場合は、自分でカスタマイズしてメモリを増設することができます(ただし増設・拡張作業は保証の対象外となります。筐体内部へのアクセス方法はこちら)。

CrystalDiskMark3.0でストレージへのアクセス速度をテストしてみました。特に読み取り速度が高速なのがわかります。
実際操作してみて、動画を再生しながら、Webブラウザを操作するなど、マルチタスクを実行するときに、若干動きがもっさりすることがありましたが、個人的にはそれほど気にはならないレベルでした。

YouTubeの動画をフル画面表示で見てみましたが、コマ落ちもほとんどなく十分に映像を堪能できます。
SSDを搭載しているだけあって、使用時の騒音はほとんどなし。すごく静かです。ベンチマークテスト実行時に高い負荷をかけても、ほとんど音がしませんでした。また振動もなし。机の上に置いておいても振動に気づきません。
起動/シャットダウンも高速。これなら、使いたいときにストレスなくすぐ利用を開始できると思います。

3)超コンパクトなボディ!

Stream Miniの大きな特徴としてすごくコンパクトだ、ということが挙げられます。

寸法は約145(幅)×146(奥行き)×53(高さ)mm。縦横は約15cmしかなく、厚さも5cm程度。

手の平サイズを実現しています。

女性が持ってみてもこのとおり。

ちなみにCDのケースの大きさが142×125mmなので、それよりちょっと大きいくらい。

これだけ小さいと、机の上に置いても邪魔にならないですね。

存在がほとんど目立ちません。

液晶テレビの横に置いてみました。液晶テレビの大きさは37インチ。Stream Miniは影に隠れてしまうほどのコンパクトさです。

鮮やかなブルーのカラーリングなので、テレビの横に置いておいてそれほど違和感がないですね。

形状はお弁当箱みたいで、ちょっとかわいいですね。重量は約550gしかありません。移動も楽々です。

4)拡張性を確保しており、増設キットを同梱

Stream Miniはコンパクトなボディながら、一定の拡張性を確保しています。筐体内部へは、底面部のフタを外して、3つのネジを外すだけで簡単にアクセスできます。

内部には、メモリスロット(SO-DIMM) x2(空1)/2.5インチストレージx1 (空1)が用意されており、空きスロットを活用して、メモリ/ストレージを増設して、本体のパフォーマンスを引き上げることが可能です。

日本独自仕様として、増設キットが同梱されています。増設キットには、SATAケーブル/ストレージ取り付け用ネジ、説明書の3点セットが含まれています。これはうれしいですね。パーツを購入してきて自分で増設することができます。

ただし、増設は製品保証の対象外となります。つまり増設した後に障害が発生した場合は、保証の対象とならず自己責任となるので注意が必要です。

*筐体内部へのアクセス方法、パーツの増設方法については、Stream Mini筐体内部レビューで詳しく解説しています。

5)各パーツをチェック

前面部にはUSB3.0×2、電源ボタンが配置されています。

電源ボタンを押すと、ランプが点灯します。

前面部にUSB端子があると、いろんなUSBデバイスが手軽に接続できて便利です。

右側面部にはSDカードスロット。

左側面部に端子類は配置されていません。インテルロゴの入ったシールが貼り付けられています。

背面部にはUSB 3.0×2、LAN端子、HDMI、DisplayPort、電源端子が配置されています。

接続するとこんな感じ。写真では、電源ケーブル、HDMIケーブル、USBレシーバ(キーボード/マウス用)が接続されています。なお、モニタ/テレビに接続するためのケーブルは付属していないので別途自分で用意する必要があります。

底面部。接地する部分はゴム製になっています。なので滑りにくく安定します。

6)同梱物をチェック

6-1)ACアダプタ

同梱されるACアダプタは本体に合わせてすごくコンパクト。

片手に収まる大きさです。

この程度の大きさであれば、それほど邪魔にならないと思います。
6-2)ワイヤレスキーボード/マウス

Stream Miniには、フルサイズのワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスが同梱されているため、本体から離れた場所から操作することが可能です。USBレシーバーが同梱されているので、これをUSB端子に接続すれば、キーボード/マウスをワイヤレスで使うことが可能になります。

キーボードのキーピッチは十分な幅を確保。ストロークも深めなのですごく打ちやすいですね。打鍵感はちょっと柔らかめです。

キーボードはすこし傾斜しています。なお、角度を調整することはできません。

マウスもほどよい大きさで使いやすいです。
6-3)ガイドブック

「HPパソコンナビ」というガイドブックが同梱されています。

全ページカラーなのですごく見やすいです。最近ではこうした紙のガイドブックを同梱するところが減ってきていますが、やはりあると参照しやすいですよね。

まとめ

Stream Miniの特徴をまとめると次のとおり。

・最小構成で24,400円(税抜)というデスクトップとしては破格の安さを実現
・スペックは抑えめだが、比較的負荷のかからないタスクであれば問題なく作業できそう
・拡張性を確保しており、同梱される増設キットを使ってパフォーマンスを向上できる
・超コンパクトなボディなので置き場所に困らない
・コバルトブルーのカラーリングがすごく綺麗。周りにマッチする


メインマシンとして、というよりはサブマシンとして使うのに向いていると思いますね。子供用/家族共用のマシンとして使用してもいいし、リビングのテレビに接続し、ワイヤレスのキーボード/マウスを接続して、YouTube/Huluなどの動画を視聴したり、音楽を楽しんだりするのもありだと思います。Huluなどのインターネット動画視聴サービスを大画面で楽しむのにも便利そう。