Stream 11-d000レビュー

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HP Stream 11-d000は、11.6インチ液晶搭載のコンパクトノート。スペックを簡素化することで2万円台という圧倒的な安さを実現しているのが大きな特徴です。

HPからは同じくStreamブランドとして14インチ液晶搭載のStream 14が用意されていますが、このStream 11は、よりコンパクトなボディを実現することで、外に気軽に持ち出すことを想定しています。

目次
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずHP Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

1)鮮やかなブルーのカラーリング

学生/若年層の多くがクラウドサービスに慣れ親しんでおり、マルチデバイスを使いこなしていることから、より低価格でキーボード付きのWindowsマシンを出そう、ということでこのStream 11が開発されました。

なので、若者に受けるようにカラーリングにはポップなブルーカラーを採用。

天板だけでなく、底面部、側面部、ディスプレイのフレーム、ゴム足まで全てブルーにする徹底ぶりです。

天板は、ソフトタッチペイントという仕様になっており、指紋や汚れがつきにくく、触れてみると柔らかい感じがします。

キーボードはホワイト。またキーボード周辺部のカラーリングはグラデーションになっています。

パームレストから奥にかけて少しずつ色が濃くなっているのがわかります。

また頻繁に使用するパームレスト部分は、傷がつきにくいHP Imprintテクノロジーを採用しています。

2)スリム+コンパクトなボディ

Stream 11は、外でも気軽に使えるモバイルノートとして使用できるよう設計されています。なのでコンパクトかつスリムなつくりになっています。

最薄部は約19mmとかなりスリム。

凸凹のないフラットなデザインが美しい・・・ブルーのカラーリングが映えますね。

液晶を開くとこんな感じ。

すごくスリムなので持ちやすいです。

重量は約1.26kg。なので、こんな風に片手で持って移動するときも楽チンです。

持ってみるとこんな感じ。

すごくコンパクトかつスリムなのがわかると思います。

3)基本スペックをチェック!

Stream 11の主なスペックは次のとおり。
機種名 Stream 11
OS Windows 8.1 with Bing
液晶 11.6インチ液晶
非光沢タイプ(1366×768ドット)
CPU インテルCeleron N2840
メモリ 2GB
ストレージ 32GB eMMC
光学ドライブ -
端子類 USB3.0 x 1、USB2.0 x 2、microSD カードスロット、HDMI x 1、ヘッドフォン・マイク兼用端子
バッテリ駆動時間 約8時間15分
重量 約1.26kg
最小構成価格 25,800円(税抜)
OSは、Windows 8.1 with Bing。IEのデフォルトの検索エンジンがBingであることを除けば、他は通常のWindows 8.1と同じです。Windows 8.1 with Bingはライセンス料無料で利用できるため、本体価格の引き下げに繋がります。

プロセッサは、コストパフォーマンスに優れたインテルのCeleron N2830を搭載。2つのコアを持つデュアルコアプロセッサです。

メモリは2GB。ちょっと容量が足りないかな、という気がしますが、最新のCPUでは、メモリを効率的に使えるようになっているため、Web閲覧/動画再生程度の、それほど負荷のかからないタスクであれば、それほど大きなストレス無く作業できると思います。

ストレージは32GB eMMC。タブレットで広く使用されているeMMCを搭載しています。HDDと違って衝撃に強いので、持ち歩くときも安心です。

32GBというと、容量の大きなデータはとても保存できません。なので容量の少なさを補うために、2年間のMicrosoft OneDrive 100GBの利用権が付属しています。ネットに接続できる環境であれば、外部ストレージとして2年間は100GBを無料で利用できます。

ネットに繋がっていないと使えないというデメリットはありますが、逆にネットに接続できる環境であれば、他のデバイスからでもデータにアクセスできるというメリットがあります。つまりネット上でデータを同期させて、いろんなデバイスからアクセスする、ということが可能です。
光学ドライブは搭載していません。バッテリ駆動時間は約8時間15分。外に持ち出すことを想定してつくられたノートなので、これぐらい長時間使えると安心です。また、ファンのないファンレス構造のため、静音性に優れています。

スピーカーは底面部前部に配置されているため、音が床に反射する仕組みになっています。高音の伸び、重低音の響きはちょっと足りない感じですが、コンパクトノートとしては妥当なレベルでしょう

WIN SCORE SHAREでWindowsエクスペリエンスインデックスの値をチェックしてみました。スコアは、グラフィックスが足を引っ張っているため3.3と低めの値。でもCPUとメモリは5点台とまずまずで、eMMCを採用しているディスクは7.1と高いスコアを記録しているのがわかります。

実際に使ってみた感想ですが、ウィンドウの切り替え時にもさっとすることがあり、ちょっと動きがぎこちないときもあります。このあたり、値段とのトレードオフとしてあらかじめ想定しておく必要があるかもしれません。ただし、Web閲覧/動画再生といった、比較的ライトな作業では、それほどストレスなく実行することができました。

4)各パーツをチェック

次に各パーツについて見ていきます。

液晶は11.6インチパネル。コスパ重視のため、液晶のフレームはやや広め。デザイン的にはちょっと野暮ったい感じがしますが、価格重視なので、このあたりは致し方ないかもしれません。

非光沢パネルを搭載しているので映り込みはほとんど発生しません。外出先で使用するときも、太陽や照明の映り込みを気にしなくて済みます。

最大解像度は1366×768ドット。11.6インチノートとしては妥当なレベルの解像度だと思います。

Yahoo!トップページを表示したところ。文字のにじみもなく非常に見やすいです。

YouTube動画を視聴したところ、すごく高画質!というところまではいきませんが、ある程度鮮明な表示が可能。ただし、ハイエンドノートに搭載されている液晶と比べれば、色の鮮やかさが今一つという感じは否めません。このあたりは値段相応という感じ。

キーボード部分。低価格ノートの場合、キーボード中央部を強く押すとたわんでしまうモデルもあるのですが、このStream 11の場合、強く押してもそれほどたまみません。しっかりとした構造を採用しているようです。

コンパクトノートなので、左上の「半角/全角」キー、

「Backspace」キーが小さめ。慣れるまではちょっと使いづらいかもしれません。その他のキーの大きさは標準。

実際に入力してみたところ、それほど窮屈な感じはしませんでした。

キー表面はざらついており、滑りにくい仕様になっています。

ただしキーストロークが浅めで、打鍵感がやわらかめ。

個人的はもうちょっと深いほうが好きですね。

タッチパッドの操作性も良好で、クリックボタンの反応もいい感じです。

左側面部。カードスロットと電源端子が配置されています。

右側面部。ヘッドホン端子、USB×2、HDMI端子が配置されています。

Stream 11は本体がコンパクトなだけに、同梱するACアダプタもコンパクトなつくりになっています。

ACアダプタは片手に収まる大きさです。

ただし電源ケーブルはちょっと太め。

でも、コンセント部分のみのパーツも同梱されているため、軽さだけを重視するのであれば、このパーツを持ち歩けばいいと思います。

このパーツを装着した場合の重量は210gとかなり軽量になります。

参照本が同梱されているので、操作に困ったときに役立つと思います。

すべてカラー印刷なので見やすいですね。

オプションで携帯用バッグも用意されています。

本体と同じブルーのカラーリングを採用。

まとめ

Stream 11は、HPが新たに打ち出したSreamブランドのコンパクトノート。携帯性を重視しており、スリム/コンパクトなノートに仕上げつつ、低価格を実現したモデルです

基本スペックを見ると、ちょっと物足りなさを感じるのは事実ですが、

・それほど負荷のかかる作業はしない
・ネットワークに常時接続できる環境にある
・外に気軽に持ち運びたい
・とにかく価格重視


という人におすすめしたいですね。性能よりも低価格モデルがいい!という人にぴったりだと思います。

たとえば、
・サブマシンとして安価な携帯用ノートが欲しい
・今パソコンを持っていないので買いたいと思っているが、普段はスマホ/タブレットで足りているので、なるべく安い方がいい

というように、サブマシンとしてコストパフォーマンス重視モデルを探している人に推奨したいです。