特徴/HP Pavilion s5-1050jp レビュー

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Pavilion s5-1050jpシリーズは、HPデスクトップ2011年夏モデルのスリムタイプマシン。HPのデスクトップとして、他にハイパフォーマンスのh8シリーズと価格重視のp7シリーズが設定されていますが、これらのモデルは拡張性に優れたミニタワーを採用。したがって、省スペース性を重視したデスクトップを必要とするのなら、このs5シリーズが唯一の選択肢となります。幅はわずか10cm。高さも31.2cmしかなく、できるだけ設置面積を小さく抑えたい方に最適です。
HP Pavilion s5-1050jp レビュー
s5500シリーズには、s5-1030jps5-1050jp の2つのモデルが存在します。s5-1030jpとs5-1050jp の大きな違いは、搭載できるCPUの種類です。s5-1030jpにはAMDプロセッサを、s5-1050jp にはインテルプロセッサを搭載できます。一般的にAMDプロセッサの方がコストパフォーマンスに優れていると言われているので、価格重視の方はs5-1030jpを検討するとよいかもしれません。CPU以外の仕様はほとんど同じです。
HP Pavilion s5-1050jp
前面部はピアノブラックを基調とした、光沢加工処理されたデザインが特徴的。非常につややかで、高級感を醸し出しています。どこにも安っぽさはありません。ただし、光沢加工されていることで見映えはいいのですが、埃は指紋がつきやすいので、気になる人はこまめに掃除する必要があるでしょうね。
s5-1050jp 光沢加工処理
正面から見ると、s5-1050jpのスリムさが明らかとなります。でもスリムタイプマシンだからといって、省スペース性を重視するあまり、パソコンとしての性能が劣っていてはまったく意味がありません。「スリムタイプ=パフォーマンスが低い」と考える人が多いですが、このs5-1050jp ではこの図式は当てはまりません。というのもこのs5-1050jp では、CPUにインテルのハイエンドCPUであるCore i7を選択できるため、高い性能を発揮できるからです。

一般的にスリムタイプマシンでインテルCore i7を搭載できるモデルはあまり存在しません。同じく直販メーカーであるDELLからはInspiron 620sというスリムタイプマシンが販売されていますが、こちらで選択できるCPUは、Core i7に比べてパフォーマンスに劣るCore i3とCore i5のみ。つまり、s5-1050jp はスリムタイプマシンとしては似つかわしくないハイパフォーマンスを発揮できます。次の写真の左はInspiron 620s。幅はInspiron 620sの方が若干狭くなっていますが、高さはs5-1050jp の方が低くなっています。コンパクトさの面でもs5-1050jp の方が上なのがわかります。
HP Pavilion s5-1050jp とDELL Inspiron 620sの比較
HP Pavilion s5-1050jp レビュー
前面部の右上には電源ボタン、左上には光学ドライブが配置されています。
HP Pavilion s5-1050jp レビュー
左下には、各種端子が配置されています。一番上から、光学ドライブを使用するためのボタン、イヤホン端子、USB2.0×2、6 in 1 メディアスロットが順に配置されています。スリムタイプなので最低限の端子が配置されている感じです。
HP Pavilion s5-1050jp
こちらはs5-1050jpの背面部です。上段の左には端子類、中段には拡張用スロットが4つ配置されています。
HP Pavilion s5-1050jp
搭載されている端子は、光オーディオ出力端子、USB 2.0ポート×4、Ethernetポート、HDMI端子です。このs5-1050jpでは、グラフィックカードを搭載しているため、デフォルトで搭載されているDVI端子が使用できないようになっています。

Ethenetポートはギガビット対応なので、自宅にギガビット環境を構築している場合、高速なデータ送信を実行することができます。また、このs5-1050jpでは、USB端子が、前面部に2つ、背面部に4つの計6個搭載されていることになります。 その下には、イヤホン、マイク、スピーカーなどの各種音声入出力端子が配置されています。
HP Pavilion s5-1050jp
s5-1050jpは、メモリスロット×2、5.25インチベイ×1、3.5インチベイ×1、 ロープロファイルPCI Express x16を1スロット、ロープロファイルPCI Express x1を3スロット、 PCI Express x1 mini cardを1 スロットを装備しています。s5-1050jpではスリムタイプの筐体を採用しているため、ミニタワー型に比べると拡張性が劣るのは致し方ありません。
HP Pavilion s5-1050jp  Windowsエクスペリエンスインデックス
Windowsエクスペリエンスインデックスの値は基本スコアが5.1(最高得点は7.9)。CPUは第二世代Core i3プロセッサを搭載しているため、7.1と高いスコアを記録。メモリも7.2です。グラフィックスにはカードタイプのAMD Radeon HD6450を搭載していますが、スコアは伸びず5.1。相対的に低めの値です。動画の編集や3Dゲームなど、グラフィックスの負荷の高いタスクだとちょっとパフォーマンス面で不足を感じることがあるかもしれませんが、CPUやメモリといった基本性能はしっかりしているため、一般的な用途では十分なパフォーマンスを発揮すると思います。
CrystalMark 3.0
ベンチマークテスト(CrystalMark 3.0)を使用してs5-1050jpのパフォーマンスをチェックしてみました。このベンチマークは、ストレージの読み書きをテストすることにより、そのパフォーマンスを確認します。4KB単位のランダムアクセスの値が低いですね。
HP Pavilion s5-1050jp  CrystalMark 2004R3
ベンチマークテスト(CrystalMark 2004R3)を使用してs5-1050jpのパフォーマンスをチェックしました。バランス良く高い値を記録しているのがわかります。
バイオハザードのベンチマークテスト
バイオハザードのベンチマークテストを実行してみました。カードタイプのAMD Radeon HD6450を搭載しているため、グラフィック性能は中程度くらい。従って、結果はランク「B」を獲得。「一部動作が重くなりますが、問題なく動作します」という評価です。ただ実際にゲーム画面を見ていると、少し動きがぎこちなくなるシーンもありました。ゲームを堪能したいなら、もうちょっとランクが上のグラフィックカードを選んだ方がいいかもしれません。
HP Pavilion s5-1050jp
このs5-1050jpは、省スペース性を実現したスリムタイプマシンでありながら、高い性能を発揮してくれます。コンパクトな高性能デスクトップを導入したい人にお勧めです。

HPデスクトップPavilion s5-1050jpレビュー

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